■ Travel Journal 
From: Tomohisa Sakata (sprynet.com)
Organization: RES Online (Vancouver)
Date: Mon, 4 Mar 1996 05:21:41 GMT
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【マウイ島旅行記】(3)
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Feb 23 (Fri)8:23 pm             □ ついに魅惑のハワイ
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   目が覚めたら昨夜まで居座った 30 年振りだという大風はついに去り、
  空が晴れてきていた。よーし!

   がばと起きて荷造りチェックアウトをし、ショッピングセンターで水着
  を買い、車にガソリンを入れてコーヒーを買って飲みつつレンタカー屋へ
  行き車を返す(南のビーチに行ったら車は特に必要なしとの判断)。ちょ
  うど待っていたシャトルバスに乗ってすかさずレンタカー屋から空港へ向
  かい、お前さんは座ってなさいと妻を待たせて、ツーリストヘルプのおば
  ちゃんに島でいちばんビーチがよさそうな Kihei あたりのホテルを紹介し
  てくれと言ったら「今は混んでるから難しい」と言われたものの、横にあっ
  たどこの駅前にもあるような案内版に載っていた安ホテルに自分で電話を
  したらなんと一発で Kihei の隣の Wailea 海岸に宿が取れてしまい、善
  は急げとシャトルバス会社※1 に電話をしたら即拾ってくれ、とうとう広
  がった青空の下、気のいいあんちゃんと話しながら Wailea 海岸まで一気
  直行し、ホテルを出てわずか2時間ですべての難問が解決してしまった。

   なんだか信じられないトントン拍子で、これはなにか裏があってどんで
  ん返しの暗転劇だなと思いながらホテルに入ってみると、なんとまあこれ
  が最高。夢にまで見たハワイのヤシの砂浜に立つ、小さくナイスなホテル
  なのだった※2。部屋もちゃんとあるだろうなフトン部屋だったら困るよ
  とチェックしたら、昨日までのホテルよりもずっと新しく明るくはるかに
  ご快適。窓にガラスも入ってる (笑)。もはやドンデン返しはあり得ない
  とそこで見切った私は、「そら見たことかね妻よ (^-^)」と高笑い。妻も
  ごきげんになって「おーあなたはすごいです、おー」と平謝り。こうもう
  まく行くとは、いくら楽天家の私でも予想できなかったのだが。

  ※1 マウイにはタクシーとシャトルバス(ワゴン車)サービス以外に公
       共交通機関はない。シャトルバスは空港で見つかり、タクシーよりは
       るかに安くどこへでも連れて行ってくれるので超便利でした。空港→
       Wailea のホテルで固定料金 $18+チップ 15%。ホテル→空港も同じく
       OK。
  ※2 Maui Ocean Front Hotel           2980 S.Kihei Rd.
       Wailea Maui Hawaii 96753         (Tel)1-808-879-7744
       $50+tax for 2 people

     ・Maui Palms Hotel よりずっときれいで快適で、美しいビーチの目
       の前にあり、レストラン売店など隣りにある大きなホテルの施設が
       すべて使え (笑)、文句なし、激安。浜辺から砂まみれのまま自分
       の部屋のシャワーまで歩いて行けるありがたさ。

   気温もついに 30 度を超えて、とりあえず浜に出てみたら魅惑のホリデー
  サマービーチ、ヤシの木陰に揺れるパラソル。沖に浮かぶ Molokini 環礁
  と Kahoolawe 島も美しく、これは現実かと思ってたら沖に鯨が登場。げ
  げそんな嘘だろうサービス良すぎと思ってみても、あちらで尻尾を振りそ
  ちらでジャンプしてるのは確かに以前見たハンプバック鯨※3。なんつー楽
  園なのだここはと唖然とするのだった。昨日まで楽園だというのは、てっ
  きり誇大広告だと思ってた。

   着替えるためにいったんホテルに戻ってシーサイドテラスのレストラン
  で飯を食ったらけっこううまいし※4、テーブルから見えるヤシの砂浜が
  あまりにも南の楽園で笑いが止まらない。鳥はテーブルまでやってきてさ
  えずり風はそよぎ、遠くで鯨は潮を吹き、もう書いていても嘘のようなパ
  ラダイスなのであった。人がこうして南国ハワイしてるのを TV で見ても
  なんとも思わなかったが、自分がすると非常に気持ちがいいのはなぜだろ
  う (^_^)。

  ※3 くじらの中でいちばん元気な連中、体長 12〜15m。冬はマウイ南岸
    に無数にいるそうです。ワッチングツアー各種 $30 くらいから。
  ※4 実はこれは隣のホテルのレストランの話。Ocean Front Hotel のレ
    ストランは高そうなので入らなかった。のちにこの隣のレストランも
    いいのは朝昼だけで、夜は別の躁状態自分の腕にうっとり型料理人が
    厨房に入り、観光客が喜びそうなアンリアル馬鹿アート不美味料理を
    超高価(二人で $50!)で出していることが判明。仕方がないので常
    に遅い昼食を取って、夜は売店で買ったパンやチーズを食べてました。
    車があれば夜は Kihei・Wailea の町に食べに出たほうがいいです。

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   水着になってビーチを歩いたら、海はものすごく遠浅で水が明らかに北
  岸より暖かかった。バシャバシャと波とたわむれ盛り上がる。久しぶりの
  海は実に気持ちよかった。10 年前に弟と箱根湯河原で泳いで以来だ。ビー
  チに座ってるとさすがは南国陽射しが強烈。これは無頓着にしていると、
  サンバーンでえらいことになるな。今日買ったばかりの水着を来た妻は、
  どこから見ても 60 年代の映画に出てくる人だった。派手なのがいやだと
  選り好みしてたら、シアーズの縞のスクール水着になってしまったのだ :-)。

   しかしまったく、ついているというかなんというか。さんさんと陽射し
  を浴びながら、やはり3日間風と雲の中をインランド(内陸部)探求に費
  やしつつチャンスを待つという、地道な姿勢がマウイの神に認められたの
  だろうかという気がした。そう考えて一人にやにやしていると妻は、「おー、
  あなたは今後一生、ホテル選びに自分が正しくて、妻が Bitch になって
  間違っていたというつもりなのでしょう、それでもいいわよ」と笑うのだっ
  た。いや、そんな了見の狭いことをいうつもりはないがね (^-^)。昨夜の
  絶望状態から一転、曇っている間にすべてのドライビングトリップを済ま
  せて、晴れたらマリンという、美しいプランが完成である。天才か。

   ふう、今日はなんだか大飛躍で疲れたのだが、なぜか眠れない。

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Feb 24 (Sat)8:57 am             □ レイジーな一日
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   昨夜はうまく眠れず、今朝もなぜか8時前に目が覚めてしまい、激疲労。
  「慣れてないのに一気に陽に当たりすぎたのよ」と妻はいう。そうなのか
  もしれない。バンクーバーに住んでたら、半年間は日照時間実質ゼロだか
  らな。なんとかもう一眠りして、カフェでブランチを食べながら明日どう
  するかと考える。沖まで鯨を見に行きたいのだが、適当なツアーが見つか
  らない※5。

   まあとりあえず緊急な問題でもないので、さておいて海に出る。海は今
  日も気持ちよかった。二人そろって度胸がないので、Wailea の海はどこ
  まで沖に出たら脚がつかないほど深くなるのか分からない。行けども行け
  ども水は胸のあたり、なんという安全なビーチだろう。こんなにナイスな
  ビーチなのに全く混んでないし、極楽だ。極楽というとなんか宗教くさい
  ので、天国だ。同じことか。この好天で水温が上がりすぎたせいか、昨日
  ほど鯨は姿を現わさなかったけど。

   しかしそれにしても日が強い。午後3時くらいまでは浜辺のヤシの木陰
  で休めるのだが、それ以降は西日から身を隠す場所はない。見ていると人
  々は信じられないほど長時間体を日に焼いている。日本でも焼く人はとこ
  とん焼くのだろうが、ホワイトピープルは肌が弱そうなのにあんなに焼い
  ていいのだろうか。彼らは有色人種のようにこんがりとは焼けないので、
  見ていると痛々しいのだが (^_^;)。

   ビーチに珍しく日本の女の子がいたので妻がなんとなく親近感を示して
  話し掛けたのだが、そっけない態度を見せられてあれれという感じだった。
  前にローマでもこんなことがあったな。どうも海外を旅行する日本人は、
  他人に対するフレンドリネスを見せてくれないような印象がある。ケーカ
  イしてるのかな。でも、グループだとガイドに急かされて※6、個人だと
  他と交わらないのでは、なにかつまらないような気がする。もっと明るく
  いけばいいのに。

   サンセットには浜辺にホテル中の人が集まっていた。Kahoolawe 島の
  横の水平線に沈む夕日。私は風流を解さないのでなるほど完璧だと思っ
  て見ていたのだが、妻や人々はえらい感動していた。あまりの見事な夕
  日ショーに、沈んだ瞬間に観衆から拍手が沸き起こる。それは分かるの
  だが、なぜか「ぶおーぶおー」とほら貝を吹きまくる人々がいた (笑)。
  どうもハワイの古い風習を真似しているらしい。どうしちゃったのかと
  思いました :-)。

  ※5 Wailea・Kihei はビーチだけで港がなく船が入れないため、ホエー
     ルワッチングツアーは隣町 Maalaea まで行かないと乗れない。送迎
     ありのツアーもあったが。
  ※6 初日に見た日本人大団体は、すべて Lahaina 以北の巨大ホテル群
    に滞在してるのだろうか、Wailea ビーチに日本人の姿は皆無であった。

   マウイの常夏のいたずらか、夜「ミュータント忍者タートルなんとか」っ
  ていう子供向けの変身亀番組を見てしまった。くだらなすぎ (^_^;)。舞
  台は 18 世紀の日本なのに、大人から子供までみんな「マム、ヘルプ!」
  「オー・ハニー!」とか英語を喋るんだから、いくらなんでも呆れたぜ。
  話を単純にするために割り切ってるのならかまわんが、亀が「そうか、日
  本はこの時代からイギリスと通商を始めてたから、英語が通じるんだね!」
  なんて言うんだから、それは明らかに歴史の捏造だよ君。困るね。アメリ
  カの子供たちが万が一にも「そうなのか、日本人は昔から英語を話して暮
  らしてるんだな」と思ったらどーするのだ(そんなことないか、まさか ^_^;)。

   ああしかし、窓からそよぐさわやかなハワイの夜風。快適だ。やはりいっ
  たん天気がよくなって本領を発揮すると、この気候は最高だな。あと2日
  しかいられないというのが惜しい。
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 │サカタ│
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 ...Tomohisa Sakata (Vancouver, CA)
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