2年ぶりのカナダ代表ゲーム

Subject: RP: CONCACAF Gold Cup: Korea - Canada
From: Tomohisa Sakata
Newsgroups: fj.rec.sports.soccer
Date: Wed, 16 Feb 2000 08:12:13 GMT
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  ■□ サカタ@日本に2年住んでまたカナダに戻った男と申します

  CONCACAF ゴールドカップに参加している韓国対カナダの試合が放映されま
 した。カナダ代表を見るのは、2年前に WC 予選を応援しにスタジアムに行っ
 て以来、韓国フル代表を見るのは WC 以来であります。韓国チームにはおなじ
 みの顔が多く、観戦に力が入ります。

  会場は LA、現地在住のコリアンピープルが大集結しており、キンコンカン
 とかなりにぎやかであります。おお、前カナダ監督が TV の解説をやっておる。
 太っておる(笑)。やっぱり代表を解任されると気苦労が減ってご飯もおいし
 く食べられるのでしょうか。お、そしてカナダチームにはペスキソリド、2年
 前に「もうカナダ代表ではプレーしたくない、自分のチーム(英プレミア)に
 専念したい」といってファンを悲しませた男が復帰しています。この間どうい
 ういきさつがあったのだろう。

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  試合開始、―――うわ、いきなり FW ユサンチョルのすばらしい突破、カナ
 ダおたおた。切れていますユサンチョル。カナダの反撃は押し上げが足りず、
 人数不足です。コリアの中盤からユサンチョルにすばらしい軌道を描いてパス
 が通りまくる。その中盤の一人はもちろんカリフォルニアに笑顔が似合う元気
 者ノ・ジュンユン、その後ろにホンミョンボです。うわコリアのあのへんな髪
 型のGKがド金髪になってる、こりゃすごいことになってきた(笑)。

  コリア攻撃陣はユサンチョル、ファンソンホンに加えてポニーテールの「天
 才」アン・ジョンファンのようですが、ユが切れており、右に左に動き回る彼
 にボールが集まります。が最後のワンプレーの精度が足りず、決定的なシュー
 トは出ず。

  20分経過、ボール支配率は圧倒的にコリア。ちょっと下がりすぎるカナダ。
 コリアはややペースを落とし、ボールをよく回してじっくり攻めようという感
 じに落ち着いてきました。まあカナダが上がってこないのだからそれしかやり
 ようがないのだけれど。―――やや! いま映ったカナダベンチにいた監督は
 オジェックですよちょっと、元浦和監督の。いつから? 知りませんでした。
 思えばオジェック以後の浦和にはいいことはなかったのでは。なぜ彼を切った
 のか。カナダ代表にとってはこうした中堅外国人コーチを雇うのはいいことだ
 けれど。

  30分経過、依然形勢は変わらず、延々と攻めながらもきちんとフィニッシュ
 できないコリア、ひたすら耐えるカナダ。「コリアはもうちょっとやるかと思っ
 たが、コスタリカを相手にするこれから後のトーナメントでは、さほどの働き
 はできないだろう」と解説者は言ってます。いや、これくらい動きがいいのだ
 から、1ゲームこなしてもうちょっとボールが足につけばけっこう行けるかも
 よ。シーズンオフにしては皆、コンディションがよさそうに見えます。

  40分、ファンソンホンが右からセンタリングを上げ、ユサンチョルが DF
 の前に飛び込む、決まった! と思うもボールひとつ分バーの上。しかし今の
 は決定的だった。一方では接触プレーで痛み、グラウンドにうずくまるペスキ
 ソリド。ここまでこのカナダ最高のストライカーは、まったく活躍する機会が
 ありません。気の毒に。しかし、コリアのトップ下にいる「天才」アン・ジョ
 ンファンという選手は99年韓国 MVP だと聞いているんですが、今一つどこ
 が天才なのか分かりません。プレーが遅いし、アイデアも並みの MF でしかな
 い意表の突き方。しかしルックスは最高であります。コリアガールズが彼にぞっ
 こんというのはよく分かる。

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  無得点のままハーフタイム。退屈なゲームだと解説は言っております。まあ
 7:3 くらいで守ってばかりのカナダにとってはまさに。コリアファンにとって
 もじりじりする展開でしょう。「WC カップでは、オランダ相手のひどい負け
 はあったけど断固としたいいチームだったが、このチームにはそれが見られな
 い」「コリアがこの程度だったら、カナダは今ごろ攻め返すぞとロッカールー
 ムで気合を入れ直してるはずだ。スパークが弾けることを祈ろう」とカナダ前
 監督。そうそう、それでなくては。

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  2nd、前監督の予言通りカナダがまずはチャンスを握ります。「そうだ、こ
 の程度のチームを恐れて守ることはない、押し上げるべきだ」と声援を送る前
 監督。そう、あんたがそれをしてくれなかったから2年前の WC 予選はほんと
 にフラストレーティングだったよと言いたい私。しかし外野から言うは易し、
 行うは難しなのでしょう。ともあれカナダは今はっきり押し上げています。

  おお、ペスキが PK 内で体半分抜けた。止められたけれども絶妙の反転で、
 シュートまであとボディ半分のところまで行きました。さすがあそこまでボー
 ルを持ってきてもらえれば、コリアン選手よりもはるかにきっちり仕事をしそ
 うなプレミアリーガー。カナダが上がってきたのでコリアもスペースができ、
 ミドルシュートを打てる状態になっています。よしよし、これで面白い。双方
 頑張れ。

  ユはしかしどこがポジションなのか分からない人で、自陣 PK エリアにいた
 り FW をやっていたり、今はトップ下にいるようです。彼がトリッキーなパス
 を FW に出すも精度不足。体を生かしたゴール前でのポジション取りが得意そ
 うな彼がああいう仕事を試みるあたり、やっぱりコリアは相変わらずいいトッ
 プ下がいないのか。コジョンスは故障が長引いているとのことだし。

  60分、カナダは時間が経つに連れまた自陣深くに戻ってしまいました。やっ
 ぱり押し上げ続けるには地力が足りないとしか思えない。クリアボールの浮き
 球をヘッドでつないでカナダ FW が1人で持ち込む、持ち込む、惜しい。カナ
 ダに点が取れるとしたら、ああいう混乱からのどさくさしかないという感じ。

  あ、ノジョンウンに代わってソ・ドンウォン。知らない選手ながら、カウン
 ターからこのソ・ドンウォンが PK エリアまで持ち込む、が打てない! なか
 なか速く小気味いい選手のようです。しかしこれだけチャンスもどきを作りな
 がら、コリアの攻撃はどうしても真のチャンスにならない。どうも彼らは1タッ
 チほどプレーが余分で、その最後のタッチが拙い。勝負どころのコントロール
 力がJリーグレベルという感じであります。日本代表も同じか(ため息)。

  70分、まったく同じ展開のままゲームは推移。上記の理由で、カナダにとっ
 て守り切ることはそう難しくなさそう。点を取る可能性はまったくないものの。
 あ、一瞬できた3対3からアン・ジョンファンが PK 内でフリー! 打てるか、
 カバーされて打てない、交わして打ったが弱い。うーん、彼はコリアの城なん
 でしょうか。スペインでも城はあの調子でやってるんでしょうか。

  80分、コリアのマークミスから右に抜けるサウザ、俺はお前を2年前に応
 援したぞ、打て! DF がからくも間に合い足を入れ防ぎましたが、あれはま
 ずいだろうコリア DF。しかし両者ともあまりに決め手がなく、これはどうや
 らこのままかなあというムードが濃厚に漂ってまいりました。コリアの方がチャ
 ンスははるかに多く作っているものの、最後の精度の足りなさとカナダ GK
 (これもプレミアリーガー)の頑張りにより得点は生まれません。

  同じような攻めが双方にもう数度ずつあって、結局無得点のまま終了。あー
 あ。「カナダはこれで 2nd 進出です!」と喜ぶコメンテーター。あ、そうな
 の? 「次のゲームではコスタリカが勝つでしょうが、コリアが勝ったとして
 も、カナダはすでにコスタリカに引き分けているため 2nd 進出です」。まる
 でそれが元からのプランであったかのように喜ぶカナダ放送局。えー? 本当
 にそういうつもりで戦ったんですかオジェックさんと聞いてみたい気持ち。こ
 の解説をした前監督だったらばともかく、オジェック氏は1年後の WC 予選を
 見つめ、もうちょっと先につながる学びの多いゲームプランを考えてるような
 気がするのだけれど。なんか、こんな試合をしてそこまで喜ばれると、韓国に
 コスタリカを破ってほしくなるぜ。

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  というわけで、おそらく日本代表−香港がこんな試合だったのではないかと
 思われる不完全燃焼ゴールドカップでした。日本もこのカップに参加してくれ
 たら面白かった、とは思うものの、2nd に進めなければカ杯と同じことか。

  韓国は、何度も書きますがトップ下にもっといい人材がおり、FW がダイレ
 クトあるいは1トラップでとあーっと魂を込めて打てるタイミングでパスを出
 さないと駄目だろうなという気がします。パスを出す方も打つ方も、DF に詰
 められ苦し紛れにボールを蹴っているのがありありで、こんなんじゃいいシュー
 トなんて出ないのでしょう。ここで俳句をひとつ。

	トラップの、数が増すだけ、ボール逃げ

  韓国−コスタリカ戦をカナダの TV がやってくれるとは思えないのでこの先
 が気がかりですが、「天才」アン・ジョンファンの奮起を期待して私は寝ます。
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 │サカタ│
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(掲示版より) ● アンニョンハシムニカさかた 昨夜、カナダ代表対韓国というサッカーの試合がありまし た。カナダがアジアのチームとやるのを見るのは初めてな ので、これは興味津々。試合前、「どっちが勝つと思う ?」とMが訊きます。「そりゃあなた......あっはっは」 「なに!? 韓国が勝つと思ってるのね! クヤシイ、きー っ!!」「いやいや、なにも言ってないでしょう落ち着い て、ふっふっふ」。 ところがあにはからんや、カナダは守りに守り続け、韓国 の決定力は日本代表もかくやと思わせる低調さであり、無 得点ドローというもっともさえない結果に終わってしまっ たのです。 「ほら見なさい韓国は勝てなかったじゃないの」「ちゅう てもあなた、あんな試合をしていては......」「ご覧なさ いよ、解説者は喜んでるじゃないのよ」「そりゃ負けなか ったのはうれしかろうが、あんな試合をしていては..... .」「なに負け惜しみ言ってるのよ」 なんで俺がこんないわれ方せなならんねんと思いつつ、な んとなくだんだん腹が立ってきたのも事実。「お前な、見 てろよ。解説は韓国が次のコスタリカには勝てないなんて いってるが、太極旗に誓って俺たちは勝つ!」―――とい うわけで、頑張ってくださいよ韓国チーム。

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