高峰を目指す者たち
From: Tomohisa Sakata
Newsgroups: fj.rec.sports,japan.tmp.nagano.olympic
Subject: 高峰を目指す者たち
Date: Sun, 15 Feb 1998 13:41:34 -0500
Thanks To: H Mat san


  ■□ サカタ@長野です

/~~ In fj.rec.sports <絶賛!シャノン・ダン> , H Mat san wrote:
> スノーボードハーフパイプ女子で銅メダルを取ったシャノン・ダン選手の滑りを見て
> 感動しました。とともにオリンピックもここまで変わったかと思いました。
> これまでオリンピック選手と言えば幼少の頃から英才教育を受けて育ったスポーツ馬
> 鹿で、周囲からのメダルへの期待と言うプレッシャーと戦う可哀相な人(偏見で
> す。)のイメージが強かったのですが、彼女はどうだったでしょう?
> 金メダルが狙える位置にいながら、守りに入らず出走前には自ら雄たけびを上げ観衆
> を盛り上げ、あくまでアグレッシブな演技で転倒して銅メダルに終わったにも関わら
> ず「I’m so fan」を連発し周囲に笑顔を振りまく彼女こそ「のり」を重んじ
> るアメリカンスポーツ選手として最もクールでした。私の中では彼女のそんな姿勢に
> 金メダルをあげたいです。

  私はその選手の滑りを見てないんですが、ハーフパイプの放送を見てきて少
 し考えてしまっています。彼らは本当に競技を楽しんでいて、成功する見込み
 の低いウルトラ技にどんどん挑戦し、失敗転倒しても楽しそうに笑っています
 ね。「10度に1度しか成功しない技だけど、この大舞台で挑戦したかった!」
 と言って。

  一方フィギュアスケートなどを見ていると本当に、上位の選手がいかに凄ま
 じい状況と戦いながら滑っているかを感じます、今さらながら。昨日の男子フィ
 ギュアのアメリカ・カナダ選手は、極限まで成功率を高めたはずのジャンプを
 飛べませんでした。そして原田選手は先日も今朝の1本目も、いつも掴まえら
 れるはずの風を掴まえられませんでした。競技後、インタビューに笑い顔を作
 りながらもほとんど喋れないほど落胆している原田選手を見ていると、彼らの
 目指すものと、楽な気持ちで挑戦&失敗できる競技者の目指すものは、ハナか
 ら別のものだとしか思えないのです。

  もちろん楽しいスポーツがあることはこの世の快事ですが、私はオリンピッ
 クの昔から変わらない部分に人生を賭ける人々の方に胸をゆさぶられます。彼
 らは周囲からのメダルへの期待などと戦ってるのではなく、何物かものすごい
 ことを成し遂げようとする者として、どうしても避けられないものと戦ってい
 るのだと感じるのです :-)。
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 │サカタ│
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