怪獣になる必然性 -- ニールヤング
Thanks To: Motomu Nakashima o-2417 san
From: Tomo Sakata Newsgroups: fj.rec.music Subject: Re: Neil Young Date: Thu, 16 Jan 1997 15:53:40 -0800   ■□ カナダのサカタです /~~ In Article (MNAKASHI.97Jan15133550@sc0.o.cc.titech.ac.jp) Motomu Nakashima o-2417 san wrote: > 中島@東工大と申します. > 大好きな Neil Young の話題なのでつい投稿してしまいました.  どうもー :-)。 >> ...(※)そのときのコンサート感想を↑のページに置いてございます :-) > > 拝見しました.私が行っていたらまた違う感想になっていただ > ろうな,と思いました. > 私の場合,Neil Young は "Ragged Glory" から入ったもので, > 彼の(おおざっぱに分けると) > 1.美しいメロディーのナイーブなアコースティック > 2.ノイズにまみれた轟音エレキ > の二つの面のうち,2の方が性に合っているのです.  分かります :-)。僕も例えば、ディランのデビュー 50 周年(?)記念 コンサートで、まわりのアンサンブルを無視して弾きまくったニールが大 好きなんです。さらりとテクでこなしてしまうクラプトンなんか比べ物に ならないほど、ああいう場面でかっこいいと思う。ただ......。 > でも Neil Young っていうと,1の部分,つまり "Harvest" > が代表作の,70年代のシンガーソングライターと考えられてし > まうことが多いようですね."Cinnamon Girl" のように,2の > 部分も昔からあるんですが.特に80年代の終り頃から2の部 > 分がより強くなってきて,サカタさんのコンサートの感想にも > ありますように,Crazy Horse と一緒にやる時は,ギターソロ > が延々と続く曲調が多くなってきました. > > #でも私はこれがたまらなく好きなのですが :-)  Harvest が代表作の過去の人だと思ってたら僕はハナから見に行かない わけで、彼の現在を感じて感動したいと思ってたのですよ。それがギター ソロ延々でも良ければ満足するのですが(ライブの Like A Hurricane と か大好きだし :-)......結局聴く僕としては「イイ」か「よくない」かの どちらかしかないのです。......あ、中間もありうるけど。  実際あのコンサート評にも書いたと思いますが、もしあの場で Harvest の曲をやられたら僕は耐えられなかったですね、俺はサービスなんてして ほしくないよニール、と。ですから、『2.ノイズにまみれた轟音エレキ』 だったから楽しめなかったというわけでもないと思うのです。だいたい僕 は自分でそういう『轟音エレキ』バンドをやってましたし :-)。 ---------------------- > あと彼の(メインの)バックバンド,Crazy Horse のことも批判 > 的に書いておられましたが,この点も私はちょっと違う意見で > す. > Neil 自身,ギターソロについてなにかの雑誌に > 「ソロというのは表現方法としては良いと思うけど,実際には > あれはインストゥルメンタルだ.バンド全体がプレイしている > わけだから.」と言っていました. > つまり,Neilのギターが奏でるメロディーを支えるには, > テクニックを持った自己主張するバンドよりも,彼らのような > 大音量テク無し,だけど Neil のギターに一体化する,ような > 演奏の方が,Neil は演奏しやすいのでしょう. > 実際 Neil も「彼らと演奏する時がもっとも高みに行ける」と > も言ってましたし.私も彼らの演奏が一番好きです.  はは、一曲目の「Hey Hey My My」はもう、最高でしたよ。快感の巨大音 量マシーンそのものでした :-)。  ですけど僕が思ったのは、バンドはテクなんかなくてもいいけど、フロ ントマンがすることに従っているだけではつまらないのではないか、とい うことなんです。僕には彼らが、たけり狂う狼を遠目で見ている、あわれ な農耕馬たちのように見えました。映画 Live Rust のときは、引いていて も対等な位置にいるように思えたんですが。  人間なんだから同じステージに立っていてもいろんな異なる気持ちを感 じているはずで、ニールがたけり狂って聴衆が熱狂していれば音が悪くて もいいのか、とメンバーは感じ取るべきだと思うのです。ニールの調子が 悪くてギターがただ悲痛な唸りを上げてるだけだともし感じるなら、「ヘ イ相棒、そんなにくさるなよ」と音でなだめてほしい。そんな気がしたん ですよ。ニールと一緒に高みに昇っていくならば最高ですが、律義に一緒 に落ちていくことはない (笑)。 > #ただ Crazy Horse の連中は,曲すら覚えないんで,何度か Neil > #は切れてますけど.プロなんだから曲ぐらい覚えんかい :-(  どはは、なんつー男たち :-)。 > ただ Neil Young + Crazy Horse の演奏は Entertainment > Show のように完成した形にはなってなく,その場その場の調 > 子や気分で左右されるものなので(その点ではジミヘン等とも > 共通するかも),肝心の Neil が奏でるメロディーが駄目だと, > 聞いていられないものになってしまう危険性はありますね. > サカタさんはちょうどそういう時にあたってしまったのではない > ででょうか.  たぶんその通りですね。同じことは二度とせんという気概は尊敬します。 Toshi さんという方が米国内で同じツアーの演奏を見たそうなんですが、 彼もあまり楽しめなかったそうです。かなり【打率】が低いツアーだった のかもしれません :-)。そう思えれば気がラクになるんですが、期待して たので当時は落ち込んだのですよ、ほんと。 ---------------------- > あとサカタさんも最近の Neil Young + Crazy Horse がどんな > コンサートをするのかご存知なかったんで,余計面食らってし > まった面もあるのでしょうね. > #薄毛頭振り乱しの,怪獣みたいですからね(苦笑) > #Video "Weld"などで免疫をつけてからの方が良かったかも...  ニールヤングのルックスがこわいのは知ってました (笑)。こわすぎ :-)。  Live Rust のときは怪獣のようにあばれなくてもあんなによかったのに、 現在はどうして怪獣になるのだろう。怪獣になる必然性があるのだろうか。 そういう疑問を僕はライブで感じました。答えは分かりません。

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