North American Soccer TV

Newsgroups: fj.rec.sports.soccer
Subject: North American Soccer TV (Re: Argentina VS USA)
Date: Mon, 22 Jul 1996 20:27:10 GMT

  もう皆さんご存じなんでしょうけれど、オリンピックサッカーの結果に
 触れるので改行します。
見
た
い
見
た
い
で
日
が
暮
れ
る
な
り

 In Article 
   mizuki@tky.threewebnet.or.jp (Kiyoshi Mizuki) wrote:
> 水木です。
>
> アルゼンチン--USAの試合を観て、アメリカのサッカー人気は一過性のものでは
> ないと感じ嬉しくなりました。
    :
> ブーイングがずいぶん増えていましたが、それも「今のはオフサイドだろー」とい
> うような意味のブーイングなど、サッカー独自のルールを理解していたものでした

  各サッカー会場は非常にお客さんの入りがいいそうですね。それなのに
 TV では全く無視されているので、米加のサッカーファンは皆怒り狂ってい
 ます。

  大会初日の時点で地上波による北米サッカー放送はゼロだと判明したの
 で、昨日私は衛星スポーツTVが売りの「スポーツカフェ」を根こそぎ訪
 ねて歩いたんですが、サテライトでもオリンピックサッカーの放送はゼロ。
 かなり遠いところにある移民用の「サッカー専門」スポーツカフェ数軒を
 訪ねてみても、

 『そうなんだよ、イタリー・メキシコ戦が見れないんだよ! マンマミア!』

  と激怒するイタリア人の店員とか、

 『メキシコが今日イタリーに勝ったねあみーごイタリーなんて自分らが思っ
 てるほど強くはないWC94決勝の時は本当にすっきりした私はペルー出
 身だがメキシコに9年住んでいた日本ブラジル戦はフロリダ時間で1時だ』

  と結果だけを知ってよく分からない言葉でまくしたてるおじさんたちが
 いるだけ。結局7軒ものスポーツバーを駆け巡って、私はこの日本サッカー
 の歴史的ゲームを全く見ることができないのでした。衛星は何百もチャン
 ネルがあるはずなんですが、結局北米エリアで受信できる局にはオリンピッ
 クサッカーがないようです(うちで見れないならどこでもだめだと店のおっ
 ちゃんが言っていた)。

  ふぬけのようになって家に帰り、Web の速報で結果を知りました。──
 ─!! 信じられない、ミスプリントか。いやしかし、本当にそうなったの
 かもしれない。すごいことが起きてしまったという興奮と、そのすばらし
 いワールドから完全に取り残された大陸にいるという悲しみが入り交じり、
 なにも考えられず床に倒れて頭を抱えてしまいました。

    ----------------------
  以降2台の TV でアメリカオリピック放送とカナダ国営放送をつけっぱ
 なしでかじりついていたのですが、一切サッカーの模様は流れません。W
 Cとユーロのときは TV でちゃんと見れたのですが。

  全てはオリンピック北米放映権を独占するNBCの責任だというのが、
 サッカーファンの分析です(@rec.sports.soccer)。NBC自身は12時
 間くらいしかオリンピックを放送しないのに、他の数十局では全く中継が
 できないんですから(カナダ国営はさすがにすこし自前の権利を取ってい
 る様子)、日本で楽しんでいたオリンピック映像洪水の楽しさから比べる
 とお話になりません。ましてやまだ一般人気の足りないサッカーまで、時
 間が行き渡るわけがないのです。

  放映権を独占してしまえばスポンサーは取り放題だから、じっさいに視
 聴者がどれだけたくさんオリンピック放送を楽しめるかなんてどうでもい
 いわけですよね。NBCがなんと言おうと、事実そうなっているとしか言
 いようがない。アベランジェがサッカーとWCから遠ざけつづけたという
 「巨大スポーツイベントのマネーゲーム化」が進むと、まさにこうなるの
 だなーと感じています。サッカーにアメリカが加わるということは、すな
 わちマネーゲームの巨人を招き入れることになるのかもしれません。もち
 ろんマネーを上回る民衆のサッカー愛好パワーがあれば戦えるのですが。
 ───rec.sports.soccer のアメリカ人たちによる対NBC怒りのメッセー
 ジを読んでいると、希望は湧いてくるぜ、power to the people, right on。

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  しかし......。昨日「駄目だ、見られないのだ」とスポーツカフェを出、
 歩道に座り込んで試合終了時間を迎えたときには涙が出そうになりました
 が......この結果には救われました。勝利の味とはかくも甘いものか。今
 だってまじめに考えれば一生に一度かもしれない瞬間をまるごと逃したわ
 けで、自分は間違った場所にいるという悲しみは消えるはずもないのです
 が、僕たちの U-23 は僕を───そしておそらくは数多くの人々を───、
 悲しみの淵から救ってくれました。



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