【Journal】走りの日々が再び



■ 01/09/20(木) 10:40:43 □ Cruise Control 天国
 寒い。ヒーターが必要なくらいに冷えてきた。14℃。  萌が昼寝を拒むので、車に乗せてカントリーサイドを走る。こういうちょろ ちょろ走りは燃費が悪そうでこわいのだが、極スローでもストールしない車とい うのはありがたい。サスは本当に快適。ボディにきしみはなく、シートが 擦れる音が聞こえる程度。  いつもは車に乗せればすぐに寝る萌がなかなか寝てくれないので、Burns を 下る。直線で思い付いて 50km でクルーズコントロールを試してみた。うお。 アクセルを離してもぬるーっと動いていく。気持ち悪い(笑)。これを使って みると、普段完全に一定の速度で走るということはまったくないんだなと分かっ た。それくらいフィーリングが違う。一定速度でじーっと走って行くなんて通 常はイライラして無理なのだが(加速か減速どちらかにしたくなる)、機械に 任せっきりだと我慢できるなというのも分かった。これを高速道路で実行する と、燃費が延びるわけである。  何度か試してみると実によくできたシステムで、アクセルとブレーキを使っ た加速減速はいつでも自由に実行でき、タイムラグがゼロ。一瞬でもタイムラ グがあれば怖いと思うのだが、さすがにその辺はちゃんと作ってあるのだった。 ----------------------  午後仕事を中断して足元のゴムマットなどを買いに行く。駐車場でほかの車 と並んだレガシィを見ると、バランスがよくて実にきれいだが、しかし特徴が ないなと思う。荷台の窓の部分のシンプルな切り取り方なんか美しいと思うが、 フロントから見ればアコードみたいだし、横から見ればトヨタかなという感じ。 気に入ってはいるのだが、もうちょっとなんとか個性を出せなかったのかと思 う。Mも「スーパーの駐車場で自分のレガシィを見つけられない」と笑ってい る。その点どこにいてもポコンと目立っていたシビックワゴンはえらかった。
■ 01/09/21(金) 14:29:10 □ 定常速度の美しい走り
 朝9時半に起きて萌のジムにつきあう。何十人ものキッズが駆け回っていた。 それだけならふーんというところだったのだが、最後に歌のお姉さん(おばさ ん)が出てきて歌を歌ってくれ、その子供たちの輪に萌が自分で加わっていっ たのがよかった。  ほかの子供たちやその親と一緒にいて気が付いたのだが、萌は顔つきがずい ぶん女の子っぽくなってきている。「男の子? 女の子」と聞かれることがな くなって、誰もが「She is...」といっていた。 ----------------------  レガシィのハンドリングが掴めてきた。シビックに比べて入力に敏感なのだ が、それゆえにシビック時代のように速度と舵角を恐る恐る調節しながらコー ナーに入るとフラフラするのだ。スイっとコーナーに入りあとはハンドルをしっ かりホールドして待っていればスパーッと美しく曲がり、揺れ戻しなく直線に つながる。前が空いていてアクセルを踏めればなおよし。もちろんちゃんとし た車ならこれでなめらかにカーブを切るのは当たり前なのだろうが、ためらう ことなくこれができるかできないかは、車が返すレスポンスによると思う。ちゃ んと強いトラクションを感じさせてくれるから、超慎重な俺でも踏んで行ける のである。バイクと同じこと。  スパッと舵角を決めるこの方法だと、ロールも入り口でピタリと決まり出口 まで一定なのでラクなのだが、Mと萌が乗ってるときは一瞬大きなGがかかり すぎて嫌がられるだろう。どうしたものか。 ----------------------  ステーツの局が、「オサマ・ビンラディン」の生い立ちを紹介した番組を放 送している。ビンラディンがソ連に対抗するため CIA に鍛えられて軍事技術 を得たという事実が隠され、「アメリカとビンラディンは同じ目的を持ってい たが、CIA による直接のサポートはなかった」と解説している。情報操作っぽ い。西側の兵士がイスラムによりどれだけ残虐な目に遭ったかなどという映像 も挿入されており、完全に戦時プロパガンダになっている。恐ろしい。 ----------------------  日本のレガシィ掲示版を読むと、日本の車好きは本当にお金を使うと驚愕す る。マフラー、ローダウンサスペンション、ホイールとタイヤ、ECU(制御コ ンピュータ)、HID ヘッドライトと、やる人は 20 万くらいずつ節目節目にチュー ンしているようだ。そりゃたしかに好みのクルマになるんだろうが、そういう すでにあるものを交換するよりは、フェンダーのギターとか自転車とかテント だとかガソリンランタンなど、まったく別のものを買った方がよほどいいよう な気がする。  カナダには車検はないのだが車を改造してる人なんて見たことがないし(せ いぜい路上分解しそうな古いアメ車でバババとやっている若者たちくらい)、 CT のような用品屋は調子の悪い車をなんとかするケア用品がメインで、ドレ スアップなものなどまったく見当たらない。ほんとにお国柄が違う。カー用品 は日本経済の強力な下支えなんじゃないだろうか。「カナダは車社会だ」とよ くいうけれど、クルマ界に流れ込む金額が違いすぎる。日本こそが車社会なの だ。
■ 01/09/29(土) 12:05:45 □ 悩みと快感のラドナー往復
 萌が不機嫌でMがげんなりしている日。出かけたいのだが、行くところがな いのでラドナーのBR家訪問となる。まあ River Road ドライブを楽しめれば いいか。 ------  到着。うーん。どうもギクシャクして気を遣うと考えつつ走ってきた。なん でだろう。 ● 高速でハンドリングがシャープ過ぎる ● 速度が高くなるとブレーキのジャダーが出る ● Cruise Control を使ったスムーズな速度調整が難しい  と、全体的にイメージ通りの滑らかさで走るのが難しいのである。市内走り ではもう慣れて滑らかに行けるのだが、常用速度を超えると神経質さが気にな る。  なにか解決法はないかな。ハンドリングの落ち着きのなさはやはりアライン メント調整が必要なのかもしれない。ブレーキのジャダーは効きが不足するほ どではないから修理はとりあえずいらないと思うが、ジャダーが嫌で強く踏む のを躊躇するようでは危険を招く。アラインメントとディスク研磨の見積もり を取ってみよう。 ------  帰り道はワインディングの River Road からで、前を走る車がいいペースを キープしてくれたので気持ちよく走れた。行きとは感覚がだいぶ違い、ハンド リングもアクセラレーションもばっちりに感じる。どうもギクシャクしてたの は、混んだ高速や加減速がある River Road で Cruise Control を使ってたか らのようだ。80km キープでカーブを曲がっていくのが可能であっても、コー ナー手前ではアクセルを戻さないとタイミングが掴めず、非常に不安定なコー ナリングになってしまう。アクセルのオンオフでタイミングと荷重を合わせて からコーナーに入るのが素人には定石なのだ。  そうしてタイミングよくコーナーに入り、外輪荷重ががしっと決まると、あ の外2輪がバンクに固定されているかのような超絶トラクションが萌が寝たま まの定常速度で発生する。よく「ニュートラルでオンザレール」なコーナリン グだとレガシィが評されるが、レールというより、いいタイヤをはいたバイク のコーナー脱出加速時のトラクション以外に似たものはないんじゃないかと思 う。非常に安定して気持ちがいい。  それがいつでも再現できるわけじゃないのが俺の下手さなのだが、今日は一 度その状態でRに合わせてステアリングを切り増したときに、外ががちっと決 まったまま姿勢を変えずにコッキンと進路を内に向けたので驚いた。げげ、車っ てこんなことができるの? これじゃまるでフォーミュラカーではないかとい う感じの恐るべきリニアさであった。まったく通常のスピードとアクセラレー ションの家族速度でこんなトラクションを発揮するとは。これが4WDならで はの走りなんだろうか。ゆっくりとしたステアリングでこの外輪荷重状態に持 ち込み、そして必要なだけ切り増していくというのが一番体と乗員に楽な理想 のコーナリングだ。会得したし。  帰りの高速は暗さでコーナー部の車線が狭く感じ(膨らんでしまいそうな気 がして)、また後ろで寝ている萌に一切Gを与えないようにと気を使っていた せいもあって、あまり楽しめなかった。 その甲斐あって「帰りはスムーズで 快適だったわねえ」とMに誉められたが、River Road で掴みかけたコーナリ ングを完成させたかった。必要なのはスピードやGではなく、ステアリングと アクセラレーションのなにか微妙なタイミングなのである。初期Gでアウトフ ロントをうまく沈ませるのがコツなのかもしれない。この辺がバイクと違い、 今ひとつ直感的に分からないのであった。
■ 01/10/03(水) 13:36:48 □ ドラテク教本がほしい
 萌はこないだからの風邪が抜けて、昨夜よく寝てくれた。朝まで毛布にきち んとくるまっていてくれたのがうれしかった。  が風邪が直ったら今度は歯痛が出てきたようで、今日も不機嫌。まあまあそ う怒らないでくださいよと遊んでやるのみ。仕事がない日というのは本当にあ りがたい。仕事があっても萌と一緒に家にいられる俺は本当に幸せ者なのだが、 走りに行くことができないのがつらし。 ----------------------  せめてもの買い物ランで、今日はついに C.Merridian から Prairie に入る 35 キロの角で完璧なトラクションを得ることに成功。「来た!」という感じ、 快感でありました(感涙)。最低速度更新である。ただどうして成功したのか が分からない(苦笑)。速度とアクセラレーションはいつもと変わりはなかっ たので、やっぱりステアリング操作がキモなのかなあ。車が進む方向と舵角が 完璧にシンクロしつつほんのわずかにプラス入力になっているとき、車はああ して美しく向きを変えるんじゃないだろうか。ドライビングテクニック教本で も読みたくなってしまう。
■ 01/10/07(日) 11:56:33 □ 後席で感じる4WDのすごさ
 寒い。外が 12 度、屋内 16 度。雨も落ちてきた。たまらずヒーターをオン。 うーむ冬だ。いや秋か。  ついに今朝米英連合軍がアフガンにミサイルを打ち込んだ。もっと本当にじっ くり外交的手段で崩していくのかと期待していたのだが、駄目だったか。Mは、 相手はいや死ぬことを崇高な使命と捉えているのだから、どこまで叩いてもこ の戦争は終わらないと嘆いている。  ビンラディンは録画しておいた「アメリカで起きた出来事は、アメリカの無 知な政策への自然な反応だ」という声明を発表したらしい。たとえビンラディ ンを捕まえても、それでテロが終わるわけじゃないのだし。どうしていいのか、 誰にも分からない千日手な状態をつよく感じる。 ------  夕方モールへ行く。Mがなにも言わずにドライバーズシートに入ったので、 フフさては君もレガシィを運転したいのだねと俺は我慢し、後ろに萌と座る。 後ろに座ってみるとリアサスの動きがよく感じ取れる。ソリッドなボディの4 隅にタイヤがしっかりと付いて、よく動きショックを吸収している。いい乗り 心地。  そして Lougheed からモールのパーキングに入るあたりでこりゃすごいなと 気が付いた。Mがどれだけハンドルを切り、どれだけの荷重がタイヤにかかっ ているかがよく分かる。Mはなにも考えず普通に運転しているのだが(それが かえって気合い入れすぎの俺よりナチュラル操作でいいのか・笑)、舵角とア クセラレーションがきれいに合っていて、レガシィの外輪がしっかりとトラク ションを発揮しているのだ。特にリア回りは自分が運転しているときよりもよ く分かり、前後のタイヤの両方にちゃんとパワーがかかっていることも感じ取 れた。おお4輪駆動しておるしておる :-)。  すごいねこりゃ、後ろに乗ってると 4WD なのがよく分かるよというと、え? 4WD はスイッチを入れるんじゃないのとMはいう。いやスバルはそうじゃない のだ、安定したハンドリングを実現するための 4WD なのだよと図を書いて説 明しようとするも興味を示さず。「お前さん運転うまいのね、改めて分かった よ」と誉めてやると、「シビック時代からうまかったわよ」と憮然としていた。  帰りもそのままMが運転。Mは俺より思い切った加減速をするのだが(ポン ピングブレーキは酔うからやめてほしい・笑)、それに応えて車がメリハリの ある動きをしており気持ちいい。Lougheed に戻るところで、Mがインの分離 帯が近いことを気にして一瞬ブレーキを踏んだのだが、レガシィはそれをきっ かけに、まるでスキーでストックをついたようにクルリっと方向を変えてしまっ た。素晴らしいバランス。後席に座っていてもコーナーが気持ちいいなんて、 そんな世界が車にあるとは思いもよらなかった。恐れ入った。ああもっとカー ブを曲がりたい、Mの運転でもかまわないから。
■ 01/10/08(月) 12:43:27 □ マダラカー
 雨は上がったが寒い日。車を見るとホコリが斑点になりかなり汚い。洗うべ きか。しかしやったことがないのでどうやったらいいのか今ひとつ分からない。 まあ細かいことは気にせずバーンと洗ってみようの納車 20 日目。  うー、全然汚れが落ちない。ホコリだけなのかと思っていたが、水と台所用 有機洗剤では落ちない排気ガスやオイルの汚れがついているらしい。コーティ ングや強力洗剤を愛する人々の気持ちが分かる。がよくよく見れば年式相応に 傷が入っていることでもあり、あまり気にせず砂泥だけ落とそう。  うげー、ワックスも駄目だ。超シマシマ虹模様の車になってしまった(笑)。 ダークカラー用のワックスじゃないといけなかったんだろうか。そういうこと を知らないこの私。まあみっともないが一応これで雨から塗装を守ることだけ はできるだろうからいいか。 ----------------------  夜また雨になった。シマ模様にはなってしまったが、ワックスが完璧に水を 弾いていて満足する。
■ 01/10/10(水) 13:00:25 □ アライメントはタイヤだった
 購入初日から気になっていたレガシィの直進でシャープすぎる感じを直せな いかと、修理屋 Midas にアライメント調整を頼んでみた。ずらりとリフトアッ プされている車はすべて 70〜80 年代のアメ車だった。カナダの人はあんなめ ちゃ具合の悪そうな車を直しながら乗っているわけで、アラインメントが狂っ ているかもしれないなどという程度でピカピカの車を持ち込むのがはばかられ る。実際「タイヤのエアはチェックしたか? なんでアラインメントだと思う んだ、なにかにぶつけたのか?」と、Midas おじさんはあまり修理に乗り気じゃ なさそうだった。 ----------------------  アライメント終了―――というか、原因は単に低エア圧だった。えーっ?? 「30 入っているべきところが 18 しか入ってない」というのである。えー??  しかしメカの感覚というのはすごいもので、駐車場を移動しただけで「アラ インメントはぜんぜん問題ない、ナイスだよ。これで乗ってみればいい。ただ ブレーキにジャダーが出てるね」と言っていた。なんでジャダーが分かるのと 仰天してしまった。研磨ならフロント2枚で $80 程度で済むらしい。チェック しようかといわれたが、とりあえずエア圧変化をすぐに試してみたく、サンキュー とエアのお礼を言いそのまま乗り出してみた。  すると直線を走っているだけで転がり抵抗が減りショックの質が変わり(ショッ クがゴンからコツっという感じになった)、最初の 25km ターンでくるりとき れいなトラクションが発生した。うお。次の右 30km ターンでもG通りに入 る 15km のターンでも同様。うーむいい感じ。すると今まではタイヤのせいで 腰砕けていたのか。おそるべしリッチモンドスバルの手抜き整備、そして俺の 阿呆さ。そういえばラドナーから帰るときに高速で「膨らんでしまいそうな気 がして」怖かったのだが、あれはつまりタイヤの反発が足りずアンダーが出て、 体がそれを感じていたということだったのかもしれない。  しかしこのエア圧で直進性と対ワダチ性が高まるのかは分からない。かえっ てバンピーになるような気がする。テストのため Lougheed Hiway に乗る。ホ イールが安定したことでステアがストレートに保持される力が上がった感じは するが、路面の凸凹への敏感さには変わりなし。これはまあ仕方がないか。ハ ンドリングの正確な車とはこういうものなのかもしれぬ。前よりもガチっとし た感じは好ましく、クイっとこぶしを動かすと間髪入れず車体が反応するのは 気持ちいい。クイックなレーンチェンジをしゅぱっと楽しんでから帰宅。 ----------------------  ドライビングテクニックサイトで、『今日ではコーナリング中盤までブレー キを残すのが常識です』という知りたかったポイントが見つかった。つまりフ ロントのアウトに荷重を載せてコーナーに入ることでタイヤのトラクションを 早めに立ち上がらせるという考え方らしい。すなわちヒール&トゥか。AT だ と左足ブレーキか。うーむ。そういう高等技術なしに、一般人が低速であのスー パートラクションを楽しむことはできないのだろうか。俺の技術ではコーナー に入るまでブレーキを残すと、コーナー内で停車してしまう(笑)。  料理をしながら考えていて、エンブレを使えば 4WD だからフロントに荷重 をかけられるなと気が付いた。コーナーに向かう間に 3 レンジに落としてし まえばいい。試してみたい。しかし今夜はもう出かける用事がない。うー。ま あ明日は初のトランスカナダを含む久々の買い出しランで1日乗れるので、我 慢しよう。
■ 01/10/12(金) 21:07:21 □ 都会の買い出しツアー
 バンクーバーへ。PoCo から Trans Canada まではコーナーをなかなかいい 感じで回っていけた。昨夜考えたエンブレ荷重も一度試したが、速度が低いの で効果が出るほどエンブレが発生しなかった。高速は前とあまり変わりなし。 ソリッドだが、100km 以上になると路面のうねりですっと方向が変わってしま う。これだけはもっとニブイ方がいいなあ。安いタイヤのせいもあるのかもし れない。  Grandview から町中は快適で、狙ったところへパワーで車を持っていけると いうのはやっぱいいなあと思う。なにがあっても事故は避けられるという運動 性への信頼がある。レガシィに替えてから初めて都会を走ったわけだが、ここ までひと月で車が手の内にしっくりと入っていて、キビキビといい感じで走っ た。  アウトドア屋 Mountain Co-op のパーキングにはスバルがたくさんいた。やっ ぱりアウトドアピープル御用達か...と思ったら、町場はけっこう新旧のスバ ル(三世代レガシィ、インプレッサ、フォレスター)が多く、ポンコツ米車の 多い PoCo みたいな田舎とはトレンドが違うようだ。買い物は萌のフリース、 長靴、カッパなど。いい買い物だったと思う。テントを見ると、ああいいなあ と思う。ほしい。来年はこのテントを積んでレガシィで山に行きたい。萌も喜 ぶことだろう。 ----------------------  ウェストは道が荒れている部分が多く、そういうところで脚がけっこうバタ バタする。こないだまでのスーパーな乗り心地は、エア抜けタイヤによるゴマ カシが大きかったようだ。だがまあ単にギャップでバタバタという振動がある だけでボディにショックは伝わってこないので、積極的に走るうちに気になら なくなってきた。Grandview は FF 車では発進でホイールスピンを起こすくら い舗装が悪い部分が多いのだが、濡れていてもブラインドでも躊躇なくカーブ に車をポンと入れ、ステアリングとアクセルでラインをベストなところに乗せ て気持ちよく抜けていける。  この、【コーナー進入時に一切不安がない】のが今まで乗っていた車と違う ところだなあ。バイクに乗っていた頃は、ツーリング先の知らない道のどんな コーナーにでもポーンと飛び込んで行けたのだ。どんなRや路面状態でも、タ イヤにしっかり荷重をかけた正しい姿勢で入っていけば必ずいいラインに乗せ て美しく抜けられるという確信があって(日光の峠でオイルがあったときはコ ケたが・笑)。あの頃のバイクの走り方に今近づいてきている。それくらいこ の車を信用できている。  もちろんあの頃のようなペースではないし、トラクションを味わえるような 快感コーナーはなかなか見つからないのだけれど、あらゆる道を不安なく快調 に走っていけるのはやはり気持ちいい。初めて車(軽1ボックス)を買ったと きに、こんなデカイものが自分の力で完全にコントロールできるわけがないと つくづく思い、バイクとはまったく切り離して考え 10 年間乗って来たのだが、 操作がタイヤの先まで届きその反応が返ってくるこの車の剛性とステアリング、 そしてその剛性による減速性能(減速時に車体が安定している&ABS の安心感) によって、バイクに近いコントロール性を感じ取れるようになってきたのだと 思う。飛び込んだあとのコーナーでは、4WDの安らかなグリップ感を感じて いる。 ----------------------  帰りの高速も快適だった。一般道と同じで積極的なマインドセットさえあれ ば、操作が路面にダイレクトに届いているという実感を味わいつつステアリン グを微修正しながら走れ、なかなか楽しい。空いていたので Cruise Control も延々と楽しめた。  ウェストはもうほとんど晴れていたのに、高速から降りると山際の PoCo は 相変わらずそぼ降る雨であった。とほほ。濡れた路面を心配することなく美し く曲がり帰っていく。今日一日の走りを頭で反すうし、俺はレガシィをバイク に近いレベルで信用しつつあるな、あのとんでもなく楽しかった走りの日々が、 俺の人生にまだ待っていたのかとちょっと感動してしまう。レガシィは信用で きても自分の腕や判断力にはまだ信用がおけないので、ここから積み重ねだ。

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