【Journal】カナダで二度目のオリンピック

■ 00/09/15(金) 17:00:58 □ オリンピックが本格的に始まる
 昨夜より始まったオリンピックを見ながらあれこれとオリンピック記事をコ レクトしている。昨夜はコリアの入場行進が見たくて待っていたのだが、揃っ た選手たちの誰がノースで誰がサウスなのか分からないため、抽象的な感動し かできなかった(まあ手をつないだのが南北同士だったのだろうが)。別々に 登場してから、手にしたそれぞれの旗をかなぐり捨てて抱き合うなどという風 な露骨な演出をしてくれたら、俗な俺でも涙ぼーぼーとなったのだが。  カナダで見るオリンピックは二度目だが、前回同様見たい種目が見られない。 その国期待の種目が違うのだから致し方ないのだが、柔道なんか面白いのにな あ。それに放映権が高すぎて CBC しか買ってないようで裏チャンネルがない から、放送されているスポーツ以外がどうなっているのかまったく分からない のももつらい。昨日サマランチがスピーチを始めると観衆がザワザワと妙にど よめいており、サマランチはびくびくしながら喋っていたが、あれはやっぱり 人類の祭典を巨大金権ツールにしてしまった IOC に対する人々の気持ちがそ こはかとなく漂っていたからなのだろう。
■ 00/09/19(火) 12:03:41 □ 夢かと思った TSN ブラジル戦
 久々に萌がバッドな日。泣き声で目が覚めるとMはすでにヘロヘロになっ ていた。交替してMを寝かせ半時間ほどあやす。いったん泣き止んだのだが、 今度は腹が減ったと泣き出してMが起きざるを得ず。 ----------------------  朝 05:00 なんと TSN がブラジル VS ジャパンをやってくれた。ブラジルが一 次で敗退するかもというこの試合の重大さに気づきスケジュールを突如変えて くれたのか。興奮して指を震わせながらP氏に「TSN TSN!」とメッセージを 打ってから観戦。ブラジルのスタートラッシュに煽られオタオタして5分であっ という間に点を取られたのには鼻白んだが、前半の半分からはほぼイーブンに 戻し、前半終わりから後半全部は日本が攻めっぱなしであった。中村を筆頭に、 チームの力は十分に発揮していた。  がどうしてもフィニッシュに持っていけず負け。FWにしても三浦にしても、 あともう一つ力が足りずシュートが打てない。これは戦術とか精神面とは関係 のない、力の問題に見えた。中村がボールを持ったときに、受ける側にあとも う少しのひらめきと勇気があったら、もてる力だけでも点が取れたのだが。  ところが裏でスロバキアが勝ってくれたので 2nd 進出となり、ほっとする のであった。2nd に進む価値があるチームだというのは証明してみせた、これ で敗退していたら気の毒なだけであった。  シュートが打てないのは日本の実力だが、柳沢はやはりこれ以上の仕事はで きないだろうと思う。自分の力では抜けないと正確に判断してチャレンジをや めてしまうのだから、万に1つのチャンスすらも彼にはやってこない。相手D Fだって柳沢の力量は知らないから一気に詰めずに様子を見ていてくれている のに。やっぱり釜本など性格的に無謀でないと、FWは無理なんだろう。無謀 に攻められる平瀬か、可能ならば吉原を入れてほしい。ドリブラーがいないと、 このレベルではシュートが打てないのだと思った。まあ次からは中田が打って くれるだろうが。
■ 00/09/20(水) 13:30:36 □ 仕事 from 東京
 バンクーバーから東京支社に移ったというTから突然仕事が届く。仕事の話 をそっちのけに「昨夜のブラジル戦は見たか」と話を向けてみると、やっぱり カナダ人の彼でも巷の熱気は感じていたようであった。  久々の締め切りタイトな仕事なので張り切って始めたのだが、今夜は萌が泣 くので仕事にかかりきりになれない。そのうちにMが疲れて寝てしまい、俺が 一人で面倒を見ることに。萌を寝かすためにキーボードも打てない状態になっ てしまう。もう今夜は仕事は無理か。疲れたし。しかし長いブランクで能力が 落ちてるかと思ったが、別に変わりはないようだ。かえって新鮮に意訳をビシ ビシと決められて調子がいい。  萌のため俺の仕事がはかどらないのを見、早く引っ越して環境をよくしたい とMがいう。新聞の classified を見てあれこれと考えていた。
■ 00/09/22(金) 26:18:24 □ あきらめきれぬ Q-Final
 本日は対 USA 戦。後半 30 分、USA が追いつく。ネットラジオで聞いてい ると前半は必死に攻める USA を日本がいなし先取点という感じで大物っぽかっ たのだが、後半はまじに押し込まれている様子。――??? おー、その直後 高原が決め突き放す。よし。しかしもう1点入れておかないとこれは追いつか れるなー。  思ったとおりに追いつかれ、延長でも決められず(TSN が延長だけやってく れて、双方攻め合う非常に面白いゲームだった)、PK で負けた。あー。あれ ほど苦労して 2nd に進んでおきながら、こんなに早く負けるとは。結局2勝 しかできなかったのだ。平瀬も本山も結局使ってもらえないまま終わってしまっ た。言いたくないが、どうして延長だけでも平瀬・本山に走らせなかったのだ ろうか。中田・中村・高原のスルーが決まったのが延長最大のチャンスだった が、あのフリーを枠に飛ばせない高原の足はもう終わっていたのだろう。彼ら を注ぎ込んでそれでも点が取れなかったなら、PK での負けなどすっぱりあき らめがつくのに。ふー。
■ 00/09/23(土) 12:56:51 □ 萌の新発声法
 うーん、そうだ負けたんだと思いながら重い体を引き起こして目を覚ます。 昨夜延長を見ただけでも USA がいいチームなのは明らかで(運があればメダ ルを取れるだろう)、90/30 分で決められなかった以上負けても仕方がないだ けの相手だったが、しかしやっぱり悔やまれる。最後あれだけカウンターをや るチャンスを作れたのだから、脚力が有り余っている平瀬・本山を入れてほし かった。結局オーストラリアまで行って、試合に出られなかったも同然な二人。 『延長戦に入って自分にもチャンスがあると思った。なぜ出られな かったかは思っても仕方ないので考えない。勝てた試合だった。何 も残るものがない』  というこの本山の気持ちは正直なところだろう。自分が使われない理由がな いのだから。カードを余して負けることの悔しさ。ふー。あきらめて仕事だ。 ふー。仕事の件で連絡すると、Tは昨夜船橋ららぽーとで 150 人の群集と共 に興奮して日本を応援していたとのこと。 ----------------------  萌がいると仕事は実に大変なのだが、見ているとやっぱり実に面白い。毎日 新しい自分の声(発声法)を発見しては悦に入っている。最近気に入ってるの が、下唇をかみ込みながら「んーんー」と唸りつづけるという技で、この顔と 声がおかしくておかしくて俺とMは笑い転げておるのである。  また、肩にのせて抱いてやっているときに、首をぐいっとねじ向けて俺たち の顔を見ようとし始めた。ぐぐぐと苦しい体勢からMや俺の顔を横目で見、 にまあと笑うのである。この横目がまたおかしい。こないだまでは肩に乗って いても、すぐ横に俺たちの顔があるとは知らずにいたらしいことがまたおかし い。まったく笑わせてくれる。といって、機嫌の悪いときのハードさに変わり はないのだけど。
■ 00/09/24(日) 26:46:20 □ CGI 掲示板を自力で作ってみる
 昼に起きて仕事ファイルの見直しをして送り、あとはゆっくりと過ごした。 最近掲示板のエラーが多いので、フリーの掲示板をあちこち探し、MKの助け を借り自力で tomosakata.com に掲示板を設置する。なかなかいい出来ではあ るのだが、やっぱり html タグがまったく使えないというのは面白くない。そ こでソースをじーっと眺めて改造を開始する。
■ 00/09/26(火) 14:27:36 □ 次の住処はどこぞや
 昨夜 US はスペインにくらいつくも、カウンターを決められて力尽きてしまっ た。が、その後見たカメルーン−チリがすごかった。カメルーンが消極的で 0 -0 のまま 75 分まで来ていたらしいのだが、そこからカメルーンが信じられ ないような大オフサイド崩れで3人のチリ選手をゴール前でフリーにしてしま う。完全に一巻の終わりシーンだったのだが、これを弱冠16歳というGKが 『動かない』という超人的な動物的本能でストップ。それに息つく間もなく今 度はDFがボールをクリアしようとして空振り。空振り(笑)! またもやフ リーになったチリに今度は決められる。  でここからが圧巻で、全員エムボマ的風貌のカメルーンがなりふりかまわず 攻め始め、チリゴール前にカオスを作り出し、混乱の中から左脚一閃のシュー トが決まる。エムボマだ! すげえ。  猛然と攻め返すチリ。がカメルーンはボールを持った相手の裏から脚を回し てボールを奪う必殺足長インターセプトでチリの反撃を封じ、自分が走ってボー ルを追い越してしまってから後ろへ脚を伸ばして掻き込む必殺嘘だろうどうなっ てるんだドリブルも出て、攻めまくり攻めまくり、ついにエムボマの突破から PKを奪い勝ってしまった(―――ひっかけ具合は浅かったが、あのタイミン グで滑り込んでは駄目だとDFも自分で分かっていて、滑り込んだ瞬間「やっ ちまった当たらないでくれ」という顔をしていた。エムボマがそれをよける理 由もなくPK―――)。もう笑うしかない。90 年WC時のもう笑うしかない 『不屈のライオン』復活であった。あの大会にはハーフラインまで飛び出して 裏を取られるイギータなんてGKもいて、サッカーとはなんと笑えるのだとみ んなで夢中になったんだよなー。 ----------------------  借家/アパートを探すときそのエリアの雰囲気を知りたいと、コキットラム の丘地帯に出かけてみる。思ったよりもはるかに山の中で、かなりな急勾配の 上にぞろぞろぞろぞろと家が並ぶ一大住宅群であった。家以外になにもない町 というのは、それだけでうんざりする。カナダの場合こういうところには本当 になにもなく、晩飯の買い出しなど車で往復1時間という世界である。それで デカいカートに1週間分の食料を買い込むというカナダ型人生が生まれるわけ だが、そういうのには俺はなにか抵抗を感じるなー。毎日新鮮な野菜を食いた い。  車大嫌いの萌は行きに泣きかけたのだが、俺の考案した覆面カーシート(コッ トンでベイビーシートをくるんでしまう)でほとんどの道中寝てくれ、帰りに 目が覚めても絶叫にはならなかった。すべてが見えてしまうとあまりに外がめ まぐるしく動き、不安になるのかもしれない。覆面で俺の顔しか見えないよう にしてやると、シートベルトで抑えられていることに対する不快感だけに対す る苦情で我慢してくれるような気がする。
■ 00/09/27(水) 15:58:28 □ 久々のフル絶叫
 オリンピックは俺があまり知らないスポーツばかりになってしまい、個人的 に中たるみ状態。Mは「カナダはヘンな新種目ばかり強い」と笑っている。シ ンクロナイズドスイミングとかシンクロナイズドダイビングとかシンクロナイ ズド水球とか。  CGI の html 有効化改造に成功し、こちらを使ってくださいと推定5人のユー ザーに公表する。CGI のプログラミング自体は分からんが、それがなにをやっ てるかが分かって面白かった。  今日はしかしこの CGI をやっつけてしまおうと思っている間、サカタ萌さ んが泣いて泣いてまいった。歯がはえかけてうずくのか、それとも腹が痛いの か、便秘なのか、それとも単に疲れて眠いのか、それらすべての混合なのか、 久々のフル絶叫であった。ふー。 ----------------------  あ、寝ようと思ったら女子サッカー決勝 US-ノルウェーが始まってしまった。 ミアハムのシャキッと音がしそうな突破から折り返しを上がってきた選手がしっ かり決めて US 先制。う、うまい。こないだの試合を見たときには、選手たち のイメージは男子と変わらないのだが結果の精度がかなり落ちる(いい狙いの パスがあさっての方向に飛んだりする)と思ったのだが、今日の US は見てい て気持ちいいほどうまい。J リーグのチームよりもうまいかもしれない ^_^;。 指導者がいいのかミアハムを皆が見習っているのか、ボディシェイプ(ボール を受け離す瞬間の体の向き)がいいよなあ。ある動きが次のアクションに無駄 なくつながっている。どうして J にはこれができない選手が多いのだろう。
■ 00/09/28(木) 17:47:32 □ ピエール・トルドー氏死去
 ここ2〜3日萌の機嫌が悪くて、本人以外一家ヘロヘロである。機嫌がいい ときは自分の足で立たせろとうるさいし(脇の下を支えて立たせてやると実に うれしそうな顔をし、疲れるまで延々と立っている)、悪いときにはなにをし ても泣き止まない。ふー。 ----------------------  カナダ元首相のピエール・トルドー氏が高齢で死去。カナダの TV はオリン ピック中継をほとんどすべて中断して追悼番組に切り替えてしまった。俺は何 者なのかまったく知らんので驚いてMに解説を聞きながら追悼番組を見てみる と、この60年代末から80年代までカナダを率いたケベック男は、ちょっと すごい人だったのだ。  政策面ではカナダのバイリンガル化、文化多様化推進、ケベック独立運動反 対といったところが彼に負うものらしいのだが(つまり現代カナダの基礎を築 いたということ)、そのパーソナリティがすごい。首相となった若い頃(40 代?)の映像を見ればおしゃれで非常なヤサ男なのだが、70 年代に危機的な ほど盛り上がったケベック独立運動に、身を挺して戦いを挑んでいる。  独立派の集会で独立には反対だと言明し、怒った群集から空き瓶やらの物が 投げつけられる。セキュリティが大慌てで彼を助け会場から逃げ出そうとする と、彼は壇上のテーブルを掴んで離さず退場を拒否するのだ。そして群集に向 かって叫ぶ。ものを投げたければ投げるがよい!  のちにケベック独立派がケベック首相を拉致殺害し(そんなほとんど内戦の 血なまぐさいことがあったとは知らなかった)、報道陣がトルドーに「どうな さるつもりですか首相」と詰め寄ると、「まあ見ていてくれ」とだけ答え、ケ ベックに軍を進めて鎮めたという。それでありながらライトウィング&権威主 義なところはまるでなく、政策はレフトで物腰は常に軽飄。英国に呼ばれたと きには、エ女王の式典の際そのおごそかさに我慢できなくなり、移動中カメラ に向かってイヤミの「しぇー」をしつつクルリと回った映像が残っている。うー むかっこいい。その他どっきりするような名言がしこたま紹介されていた。世 界にはまったく知られていないのだが、まるで明治維新の偉人のようなひとな のであった。国が新しいから、こういう伝説的人物がすぐ近代にいたのだろう か。
■ 00/09/29(金) 20:54:28 □ 南ア戦観戦
 BR来訪。今日は夕方のサッカー決勝以外に見るものもなく、あちこちの Web からオリンピックやスポーツ記事を読んでいた。まとめて読んだ玉木とい うライターの文章が面白かった。いつも J リーグの理想はすばらしいと持ち 上げてくれる、どちらかといえば野球ファンらしき人。  そして決勝の時間になると、CBC は試合開始の5分しかやってくれなかった。 それなら見せるなよというところなのだが、この5分で1点取られ、さらにも う一つPKまで与えてしまうカメルーンのすごさ(笑)。PKはGKが止めて みせたのだが、このカメルーンDFのどたばたさはマンガである。  そして次にサッカー会場にカメラが切り替わったときには延長後半だった。 ハーフで 0-2 だったのが 2-2 に追いついている! そしてカメルーンは攻め まくり、スペインはGKがPK戦に持ち込もうというのかしきりに時間を浪費 しイエローを食らっていた(退場者が出て押し返せなかったらしい)。PK戦 でカメルーンの勝利。試合はほとんど見れなかったが、さぞかし面白い試合だっ たことだろう。 ---------------------- ┏━━━┓  ┃南ア戦┃ ┗━━━┛  そして Q-Final で負けて見る気がやや失せていた南ア戦をやっと見る。前 半高原のヘッドで追いつくまでを見たのだが、感想はおいおいトルシエさん、 こんな試合をしに行ったのかねという感じ。これじゃアトランタやWC98時 と変わりないじゃないか。攻めてるのは高原と柳沢の2トップだけ、単に弱い チームが5バックで守り、2トップに預けて運を天に任せる試合をやっている。 もちろんそれに時折中田が加わり、遅攻になれば中村や稲本らが上がってそれ なりのことはできるが、そこまで遅くなれば相手も十分に守れる。DFライン の横を相手に攻められ、かつ1対1でことごとく負けている(南アのドリブル は半端ではないので致し方なし)から両サイドが戻らざるを得ないわけだが、 これじゃ4バックにして中村を前に上げたほうがまだましなはず。  選手の動きは皆いいが、中田のラストパスがイタリアに行く前の受け手のな い赤瀬川トマソン型純粋パスに戻っている。これはどうしたことか。ともあれ、 このままじゃ勝ったことは知っていてもつまらなすぎる。トルシエはこれを後 半修正できたのだろうか。  後半、ラインを上げてパスをつなぐサッカーができていた。やっと安心して 見ていられるようになる。中田のパスの精度も上がりいいシーンが増えていた。 日本のラインが上がったため、南アの攻撃は攻撃開始時点がゴールから遠くな り、ボールを運びシュートレンジに入る頃には日本の人数が戻るかアタッカー の技がブレるかで未然に防げていた。南アの選手は自分たちの方がはるかにう まいのにと口惜しかっただろうが、これがサッカーである。最後は高原の美し い斜め走りに中田の美しいスルーが入り試合が決まった。  そこから後の日本はすばらしい出来で、DFは氷のように落ち着いて相手の ボールを弾いて攻撃を止めてしまうし、本山はすばらしい突破でバシバシシュー トを打つしで最高だった。本山は本当にいい。ワンタッチでばしんと「蹴った」 パスを出す自分の技術への自信、DFの裏に飛び出すスピード、右でも左でも 小さく速い振りでシュートが打てる俊敏性(どちらもGKに近すぎて弾かれた が、2発連続でシュートを打ったのにはしびれた)などなど、見ていて気持ち よすぎる。この日本の宝を使わないトルシエにはなにを言ったらいいのだろう か。  個人ではハートの強さとタックルのうまさを見せてくれた森岡、DFながら ちゃんと攻撃の開始となるパスのうまさを端々で発揮していた中田コ、とにか く打てる限り打ちまくりいっときのカズ的ストライカーになってきた高原、サッ カーセンスの固まり本山が光っていた。中田は後半よくなって及第点、中村は 守備に走らされたので気の毒、稲本は致命的ミスを2発はやっていたので減点。 中澤は前半抜かれまくっていたが、後半は慣れて相手のドリブルを減速させて いた。きれいに止めていたわけではないが、要はほかの誰かがボールを取れるよ うに邪魔すればいいのであって、それで仕事が済めば問題なし。  問題の柳沢は、チャンスメイクは一生懸命やっていたが、1試合を通じてあ あいうちょい出しアシストしか思い出せるプレーがないFWというのはやはり あんまりだ。シュートを打てるのに加えてあれができて初めて誉めたくなるの が人情である。ボールを持ってゴールに向いたときのボールの持ち方、体の動 きや戦闘態勢に、シュートまで持ち込みそうな雰囲気すら見えない。昔サッカー 中年HBがJリーグを見て「武田なんて俺でも止められるよ」といっていたが (無理無理・笑)、今の柳沢にシュートを打たれるDFはJリーグでも少ない んじゃないかと思う。実際Jでも点を取ってないんじゃないか? 2年くらい 前のオールスターではDFを抜きシュートを打つ切れはあったのに、どうした ことか。この後のアジアカップにも選ばれてるし、城偏愛と共にトルシエ七不 思議なり。
■ 00/09/30(土) 16:31:24 □ クラスリユニオン
 Pre-Natal(出産準備)クラスのクラスリユニオンに参加した。皆に会うの は4ヶ月ぶり。あのヒクソンに似た男以外は全員揃っていたのだが、体験談を 語り合ってみると自然出産で終わったのはなんと5組中1組だけだった。ガー ン。自然出産を目指した者の集いとしては壊滅的結果といえる。まあだがしか し一つ一つの事例を聞いてみると、うちのMと同じでやむを得ない例ばかりで あった。成功カップルだけが 20 代で、それ以外は実際高齢出産だったからな あと思う。  それにMほどひどい出産体験になった人はいないだろうと思っていたら、双 子を産んだ人の体験が一番のショッカーであった。ベイビーの片方の心拍数に 不安があって C-section となり、幸いベイビーは二人ともまったく問題なく 健康に生まれたのだが、お母さんがその C-section で大出血し、大輸血でえ らいことになったのだという。Mもそうなる可能性があって俺はうろたえたけ れど、大事に至らなくて済んだのでよかったなあと改めて思う。グループ中二 人は逆子で、生まれたときには集中治療室に長いこと隔離されていた子もあり、 萌は便秘や腹痛でしょっちゅう不機嫌にはなれど健康だからよかったなあとも 思った。  萌はたくさんの人に囲まれて圧倒されたのかひたすら静かにしていた。なに しろベイビーパーティなので小さい順に人気を得ており、一番年かさでぶすっ としている萌に注目は集まらなかったのだが、俺のひそかな比較によると俺は 萌が一番いいなと思っていた。ほかのベイビーは巨大目などがいかにも赤ちゃ んでかわいいのだが、萌のバランスのほうを俺はずっと好ましく感じる。萌が ほかの人たちにはいい顔をまるで見せなかったので分かってもらえなかったが、 俺たちが分かっていれば別によいのである。。  Mの様子を見ていると彼女は久々に明るく元気なティーチャーになって生き 生きしていたのだが、よその子を見ながら「まあかわいい」と言っているその 姿から、「萌のほうがいいわ」と思っている優越感がにじみ出ておるよお前さ ん。俺とまるで同じ。帰ってきてから聞いてみると案の定で、「今は単なる豚 児だけど、今日の子たちくらいのときには萌は妖精のようだったわよ」といっ ていた。「みんな赤ちゃんだからかわいいけど、目だとか鼻だとかがバランス を崩していて、萌のきれいさには及ばないわ」というところまで俺と同じ感想 だった。トモはどう思ったのかと聞かれたのだが、親バカだと誤解されると大 変なので俺は黙っていたのであった。

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