【Journal】T-Time 読書の年始

■ 01/01/01(月) 10:27:19 □ 「霧隠才蔵」
 初の日の出とともに早起きする。Mと萌はよく眠れて元気。Mの初夢は 「熊から萌を守る」というもので(またクマ・笑)、俺のは「これにパスしな いとまた来年も大学だ」という毎度似た英語テストの夢だった。 ----------------------  オンライン作家文庫ポシブル堂から、真田忍者の上田城攻防全 350 ページ という願ってもない中編「霧隠才蔵」がダウンロードできた。このアマチュア 作家文庫は珠玉混合だが、この真田ものはすぐれている。ちゃんと池波とは違 う忍者の世界を書いていて読む価値あり。  午後、初詣のかわりにバーナビレイクに行く。晴れて寒さがゆるく気持ちが よかったのだが、萌をおなかに抱いたまま片道 10 分を歩いたせいで、脚と腰 がガタガタになってしまった。妊娠中Mはこんな状態だったわけで、末期には 散歩もできなくなってしまったのは当然だと思った。
■ 01/01/03(水) 13:04:20 □ T-Time 読書の日
 昨夜 T-Time ファンのすぐれた評論が見つかった。Expand Book を見たとき は、「なるほど本みたいなものがモニター上に再現できるのね」としか思わな かったが、T-Time は「自分のすきなように表示できるところが違う」という。 Expand Book は誰にでも本が作れるという「作る自由」を楽しむソフトで、し たがってフォントや体裁が決め打ちされてしまい、それが読みづらくてもどう にもならない(これは俺も嫌だった)。T-Time はそこを解き放ち、「自分の 読みやすいように読む自由」を楽しむものなのだ。まったくその通り。 ExpandBook はオンライン作家のため、T-Time はプロの読み手───すなわち すべての読者───のためにある。 ----------------------  02:06: 今日は一日 T-Time 関連のエッセイやMLを読んでいた。この電子 本を巡る世界は実に面白い。自分が本を出すことは考えられないのだが(Web 記事をまとめて出すことはあり得るが、まとめて読む人がいるとも思えない)、 このMLなどの電子本コミュニティに受け手として参加しよう。萌が寝てから はずっと T-Time の画面を見つめていて、もうフォントだなんだと何も考えず 快適に文章を追っていた。Expand Book で唯一気に入った「吹き出しノート」 に対応していれば購入の決心がつくのだが、なんでそうなっていないんだろう。 次のバージョンで対応するんだろうか。  俺は本の体裁などに気を向けたことがまったくなく、とにかく文字が大量に 読めればいいので古本文庫の信奉者だったわけだが、たとえば司馬遼太郎の全 作品に写真が少しだけついて ttz の CD で出てくれたら、完璧に買うなあ。 風呂場に持ち込めないという弱点はあるが、ttz なら検索もできるし。  そんな正月三が日でした。明日からは用足しだ。掃除と整理とスクラップブッ クづくりなどをやるぞ。日本へメールも出さないと。
■ 01/01/04(木) 23:44:24 □ 萌が虫の居所悪し
 今日はヘロヘロであった。萌が虫の居所が悪く、片時も休めず。抱いて歩い てやればしばらくは機嫌がいいのだが、それも長続きせず。今日はいろいろと 用事を足すつもりだったのに、ただただ萌のあやしだけにエネルギーが枯れて しまった。夜にはこっちが泣きたい気持ちになる。  T-Time 本を読むヒマもなかったので、萌が寝てからは石野真琴「霧隠才蔵」 をじっくりと読む。この小説は面白い。ただ強いだけの主人公(大藪春彦的ハー ドボイルド忍者)にあまり魅力を感じられないのが残念だが、それ以外は不満 を感じず読書の楽しみに没頭できる。なぜAがBと言ったのか分からないなど のアラを探せば当然あるがそれは編集と校正がいれば直るものだし、歴史もの のツボとなる物知り度が充実しているのが楽しい。出来事の解釈とそれにまつ わる人々の動きがわたあめのようにふくらむのが歴史ものの面白さなわけだが、 俺が読んだことのある池波の同じ真田ものと比べても、微妙に味わいが違いつ つ、馬鹿げたところに落ちていない。つまりオリジナルなのであり、勝負は面 白いか否かだけである。えらい。
■ 01/01/07(日) 21:26:19 □ ニューウェスト再発見
 有機野菜屋を探して午後ニューウェストに行く。結局見つからなかったのだ が、ニューウェストには大きな町があるのだと初めて知った。いい町ではない か。住むなら PoCo よりもこういう、いろいろな店並が揃ったところのほうが 俺はずっといいのだが、この辺の家は敷地が非常に狭い。おまけにニューウェ ストはスカイトレインが通っているために、「ガラが悪い」ともっぱらの評判 なのである。電車やバスの路線が通ると『ガラの悪いのがダウンタウンから流 れ込み』、それにより地価が下がるからと路線化反対運動が起きるというのだ から、電車と自転車の国・日本とはえらい違う。  Mがニューウェストのバーガー屋のクーポンを持っていたので、遅いラン チを取りに川の近くまで降りる。そこらへんはさすがに名にしおうバッドエリ アで、ガラの悪いのが歩いているわけではないがすさんだムードが町に漂って いる。バーガー屋に入ると、ギロリという先客の視線を久々に感じた。さっき の買い物街のほうならまだしも、さすがにこの辺には住めないなあと思う。 ----------------------  夜 Dixie Chicks のライブを見る。全員がものすごい腕前で、口あんぐりの ミュージック歓喜状態であった。これほど無駄がなくビシバシに音が決まるバ ンドはそうないと思うが、それを引っ張る中核の3人が若い女の子なんだから恐 れ入る。Dixie Chicks はカントリーミュージックにカテゴライズされている が、ブルーグラスに健全なロックのガッツを埋め込んだ音楽という感じだった。 いやはや気持ちよかった。  毎日二篇ずつくらいオンラインブックを読んでいて分かってきたのだが、ア マチュア文士が一番陥りやすいのは、延々と続く説明部分の作成だ。「ここが 一番言いたいところなんだ」という意気込みで、とにもかくにも説明しまくっ てしまう部分がクライマックスで出てくる人が多い。説明とはすなわち過去に 起きたことの説明または主人公の心境吐露なわけで、そこですべての登場人物 がストップモーションをかけられたように止まり、ストーリーが停滞してしま うのだ。こういう部分を指摘してくれる編集者なしで一人で書くというのは、 やはりひどく難しいことなんだろう。そこが現時点で産地直売オンラインブッ クの弱みになっている。無論独力でそこを突き抜ける力があれば、オンライン にとどまらず行けるのだろうけれど。
■ 01/01/09(火) 15:45:25 □ 断髪&スイミングレッスン
 午後萌がよく寝てくれているので俺も髪をバサリと落とした。95 年に日本 へ帰る前から伸ばし始めたので、ちょうど5年ぶりだ。軽くて気持ちいいし、 見た目もフランスの FW デュガリーみたいでかっこよし。 ----------------------  行ってまいりました幼児スイミングレッスン。子供専用の小さなプールなの かと思ったら4面ほどのプールがある巨大なアリーナで、たくさんの人が水遊 びを楽しむ喧燥がわんわんとこもり、室内に入った時点で萌はなんだこれはと フリークしていた。心配する俺を置いてMが萌を抱きすぐにプールに。俺も 続いて脚を入れてみると、うう冷たい。まあ水ではないんだが温水というには 程遠く、骨まで軟弱な俺はなかなか胸までつかれない。だいたいプールに入る ときはパシャパシャと水をかけないと心臓麻痺になるという日本の常識がここ では守られていないではないか、許せんなと憤慨しつつ、周りの視線を気にし つつ自分の胸に水をパシャパシャかけてからうおおおしと入水。ううそれでも やはり冷たい。萌は大丈夫かなと心配するのだが、とにかく周りに気を取られ ていて水温は気になっていない様子。  そのプールで 10 人ほどの子供を抱いたお母さんが輪になり(萌と10ヶ月 のポーリーちゃんが一番小さい)、3種類ほどの「お母さんと一緒」型アクショ ンをやり、合間に鼻まで一瞬水につかる方法を習う。赤子を抱いてないのは俺 だけなので、俺は輪からはずれてガチガチと歯を鳴らしながら観察していた。 ベイビーの顔にふっと息を吹きかけると反射的に息を止めるので、その瞬間に 顔を軽くちゃぷっと水に入れるという案配。なるほど。萌はどうやら大丈夫な ようだ。  ありがたいことにそのプールには 10 分しかいず、本当の温水が入った浅い 子供プールに移動。こっちはほとんど温泉状態で、俺もほっとし、元々お風呂 が好きな萌も脚をバタバタさせ遊び始めた。最初からこっちにしとけばいいの に。といったところで時間切れ。最後にもう一度顔を水につけてみようと俺が トライし、それが失敗して萌が水を飲み泣くという失敗はあったのだが、トラ ウマとなるほどの大事には至らず無事終了。
 俺の感想はといえば、次はお願いだから最初から温水プールにしてちょうだ いということと、インストラクターのお姉さんはTVに出てくる「お母さんと 一緒」の人みたいだったということであった。Mは「萌はよくやった」と満 足感を抱いているようだ。 ----------------------  おとといから青空文庫の菊池寛を読みつづけている。この人は自ら通俗作家 と自己規定し、芥川ら芸術(?)作家の生活支援のために文芸春秋を設立した だけあって、実にすいすい読め心地がよく、そのまま芝居に打てるほどに無駄 がなく、後味がよい。庶民の憩いという感じがする。
■ 01/01/13(土) 12:34:59 □ Kamloops ハウスが売れてしまった
 今朝ジェフから Kamloops ハウスが売れてしまったとの報。値段は分からな いが、まあ俺たちのオファーよりかなり上だったんだろうな。やっと気に入っ た家を逃したのかと思うとがっくりする。が、トータルで考えるとやはり必要 な修理だけで予算を使いきってしまい、本当のリノベーションがほとんどでき なくなってしまうのは確実なのだから、あれ以上は出せなかった。仕方がない。 ----------------------  昨夜海野十三という戦前の科学小説作家の戦争日記という有名なものが青空 文庫に出た。読んでみてけっこう驚いた。東京への空襲が始まった時点から始 まり、世田谷の海野家付近はかなり後まで爆撃を受けないのだが、下町の空襲 を見つつ > 敵機の爆撃音がすごくなり、味方の高射砲もどんどん撃ちまくるとなれ > ば、恐怖心もどこかへ吹っとんでしまって「おのれ、敵の奴め、味方よ、 > 撃て撃て!」と敵愾心で身体中が火のように燃える。 > ---------------------- > きょうも敵の一機がひどく煙をひいて、編隊に遅れたばかりか、ついに > 東南方向に水平錐もみにはいったのをみて、大いにうれしかった。近ご > ろにないうれしさであった。下の町でもどっと歓声があがる。うちの壕 > からも、子供や大人がみんな飛びだして、わあわあと大喜び。それから > あと、もっと敵機がこないかと待ち遠しく感じた。  と帝都庶民は燃えているのである。映画なんかでは都民はひたすら逃げ惑い 打ちひしがれているのだが、あれだけが本当ではなかったのだ。大本営の発表 はやはり嘘と誇張にまみれ、「米国も物資が不足し弱っている、我慢比べだ」 なんていうのには頭を抱えるしかない。テキはこの時期に「オズの魔法使い」 を作り楽しむ力があるのである。  沖縄陥落まで来てようやく国民はがっくりとき、原爆が落ちて次は帝都かと 覚悟を決めている。これほどの知識人にしてこうなんだから、これがやはり一 億玉砕マインドだったのかと改めて認識するのであった。アメリカ人に対する 憎しみや恐怖はこの文章に混じっていない。スポーツの対戦国のように感じて いたのかもしれない。 ----------------------  Mと萌が寝不足で機嫌悪し。ふー。LDが来てくれて助かっているが。 「あの家は売れてしまったよ」とLDに言うと、「It wasn't meant to be yours」と慰めてくれた。縁がなかったのよ、その通りなのだが。
■ 01/01/14(日) 17:04:08 □ 家を即急に見つけるのは不可能だ
 昨夜やっと萌が朝まで寝てくれた。ふー。  Mがハウスサーチをし、「この家なんかよさそうよ」というのを見てみると、 1階が全面ガレージになっているつまらん家だった。ガレージに壁を作り窓を 作り床を作ったら部屋ができるが、この程度の家にそんなに金をかけるくらい だったら Kamloops ハウスのほうがよっぽどよかったなと脱力する。俺がそう いうと、Mも落ち込んでしまった。元々 PoCo に住みたいという熱意があるわ けではないので Kamloops ハウスはあきらめがつくのだが、同じ PoCo にあれ よりヘボい家を買うというのはつらすぎる。  家を即急に見つけるのは不可能だ、借家を探そうと午後大学近辺のタウンハ ウス(複合住宅)を物色する。ああいうところを買う気はしないが、しばらく 住むだけなら快適そうだしまあいいかという感じ。 ----------------------  夜になってからMが、家探しとアパート探しとどっちにしたらいいのだと俺 を難詰し、俺はなんで難詰されねばならぬのかといい返しているうちに、「怒っ ているんじゃないのよ、この頃いつもそうじゃない」とMが泣きそうになって しまった。いやだが本当に、最近お前さんが家のことでツンケンしてるから、 俺もイライラしているんだよ。だがこれはみな俺たちが疲れているからであっ て、これも子育ての一部としか言いようがないよという。そうなんだよ、本当 に。 ----------------------  菊池寛を読み終わってしまい、続いて芥川に行ったらかなり読みづらい。同 時代人でもカナ使いはまるで違うものらしい。楽しめるほどにはかどらず、他 のものを探す。ポシブル堂あたりに登録されている現代ものは、苦悩する若者 のやるせなさみたいなものが表れるのかセンが細くて読んでいてスカっとしな いものが多い(まあそれが普通の「文学青年」の書くものなのか)。もうちょっ とすっきりしたものが読みたいなと思う。
■ 01/01/16(火) 22:07:10 □ 萌三度目のプール
 本日萌三度目のプール。この大きな水の場所には単に遊びに来ているのだと 理解したようで、プププと機嫌のいい破裂音をさせながらバタバタと泳いでい た。顔面水つけはまだ試運転段階で、親がうまくタイミングを取ってやれば大 丈夫だが、失敗して二度ほど水を飲んでいた。  萌はこの頃非常にえらい。お座りができるようになったのが効いて、一人で 座って遊んでいてくれる。今日などはプールでの疲れもあって、夕方から寝る までは超おとなしくて、手足のジタバタも普段の半速でかわいかった。
■ 01/01/20(土) 12:58:44 □ Grow Old Along With Me
 Mと萌が家を空けてくれてから大きな音でジョンの海賊版を鳴らしながら仕 事を進めていると、「Grow Old Along With Me」の最後にヨーコの言葉が入っ ていた。この海賊版を作った人が TV かなにかからミックスしたらしい。  「私は、ジョンもそうだったけど、こんな風に願っていたのよ。二 人でずっと一緒に暮らして、ロッキングチェアに揺られて、いつか まるでツリーのようになってしまいたいって。......そうはならな かったのだけれど」  「私だけじゃなくて誰もがジョンのことを、いつまでも思っている から。ジョンはきっとまだどこかにいるのよね。それできっと私た ちをどこかから助けてくれるのよ、どこか次の段階へ行く前に」 ----------------------  03:41、ぐわまた面白い小説を見つけて読み始めてしまった。江戸の闇に現 れたディックフランシスという感じのサスペンスもので、1時間完璧に没頭し、 乱闘シーンには手に汗握ってしまった。いるんだなあ、こんな才能が。この作 者の小説で当分は楽しめそうだ。
■ 01/01/21(日) 11:39:23 □「江戸の闇」
 昨夜見つけた冬佳彰氏「水底の星々」は、驚きの緊迫感を最後まで備えた中篇で、 読んでいて心がガサガサしてくるような人物がたくさん出ていた。それほどパ ワフルな人物造形というのは、ほかのオンラインものでは出会ったことがない。 ----------------------  寝る前に冬佳彰氏の剣術ものを続けて読む。こちらにも、「人を痛めつける ことをなんとも思っていない」ディックフランシス的悪役がたくさん出てくる。 主人公がだいたい共通した性向を備えているのもディックフランシスに似てい る。一人一人の人物の陰がくっきりしているという部分で、中年冒険活劇にし か過ぎない池波などよりもすぐれた資質を感じる。 > ポシブル堂に転載 (?) された「時代小説集 − 江戸の闇」から、「水底 > の星々」を読ませていただきました。肩が凝るような思いでモニターを > 見詰め過ごす数時間。読んでいて気持ちがガサガサしてくるような人物 > にたくさん出会いました。さほどの分量ではないのに、読後「ああなに > か美しくやさしくかよわく日の当たる無難なものが読みたい」と思いま > した。それほどに、この物語には力を感じたのであります。めくるめく > 読書体験。 > > では、ご飯を食べ仕事を済ませ日の当たるものを読んで気を取り直した > ら、引き続き冬佳彰さんの次の作品を激読みします。ありがとうござい > ました。  と掲示版に感想を書きこむと、日没さん的なあっさりさで返事が来てうれ しかった。
■ 01/01/26(金) 11:14:12 □ 鹿島−横浜戦
 競馬場でオグリとライアンの現役復帰ランを見、そこから萌を抱いて空を飛 び人食いトラから逃げるというめちゃくちゃ面白い夢を見て目が覚めた。俺の 夢はなんて面白いのだろう。 ----------------------  夜、CS の鹿島−横浜戦を見る。第一戦はどちらも様子見という感じで、勝 負をかけた二戦目の方がやはり面白い。半年でついに代表に入るまでに「化け た」といわれる鈴木に着目していたのだが、プレーぶりに特別光るものは感じ ない。長身を生かしたボールキープがうまいな、顔もかっこいいが、テクニッ ク的にはどうということはない.....くらいに思いながら見ていると、奴の得 点シーンとなる。これがすごかった。  小笠原が作ったカウンターチャンスから送られてきた来たボールに触る瞬間、 同時にボールへ飛び込む小村にショルダータックルを当てて倒し、自分は立ち 上がって走り出す。そのままゴール前へ斜めに走り、カバーに来たDFと競り ながら左脚でシュート、ボールは反応した川口の手を弾き飛ばしてゴールに突 き刺さった。すばらしいファインゴールだった。  あそこで肩を当てる決断力、リーグ有数の破壊力を持つ小村を倒し立ち上が る強さ、そして競ったままあれだけ強いシュートを打てるパワーと、トルシエ が試したくなるのはよく分かるスーパーなプレーであった。ゴールを決めた後 のどこか遠くを見詰める目もちょっとなんだかよく分からないけどかっこいい し、代表の試合で見てみたい選手だわ。
■ 01/01/28(日) 13:26:10 □ たまったサッカーテープ観戦
 夜LDの誕生祝。Mと萌が寝てから、最近やっと消化し始めたサッカー テープのアジアカップ近辺を見る。パリサンジェルマン戦は、せっかく欧州に 名を売るチャンスだったのにえらいつまらない試合をしてくれたなとがっかり するような内容であった。名波と森島では攻撃の糸口が掴めず(まあその二人 で1点は取ったけど)、見ていて実につまらない。後半中村が攻撃に顔を出し て、やっとスリルが盛り込まれたけど。なんか、名波ってセリエAに行ってか ら「頑張り」が前面に出て、アイデアのひらめきが減った気がする。それとも 元々あんな選手だったかな。WC予選の頃も、中田にアイデアはまかせて裏方 をやっていたんだったかな。  アジアカップ・サウジ戦も、パスがすぱすぱつながって気持ちはいいけれど、 中村をトップ下にしてほしいとつくづく思う。1点目はその中村から。  しかしその直後川口のクリアミスがあってぶったまげた。あれは相手のFW に手をかけてるんだからPKだろう。JリーグCSでの空振り失点もこないだ 見たのだが、川口って性格的にGKに向いてないんじゃないかと思えてきた。 こんなに大ポカが多いのはちょっと普通ではないぞ。ちょっとしたミスの後の ウロが大きすぎる。至近距離からの反応はやはり日本一だろうが、神経の伝達 速度が速い分、精神的なうろたえが手足にあっという間に伝わるという感じに 見える。楢崎の反応の遅さに泣いた記憶など日本サッカーファンにはないわけ で、それならば性格が落ち着いていて、ああいうポカを見たことがない楢崎の 方がいいに決まっている。トルシエになってからあまりにも川口に出番がなく てかわいそうかと思っていたが、理由はあるのであった。
■ 01/01/29(月) 13:59:01 □ Coquitlam の方がやっぱイイ
 サウジ戦、名波が2〜4点目に全部絡んで恐れ入った。最後までチームで一 番ダッシュしていた。えらい。「頑張り」だけかと昨日は思ったのだが、ひら めきや華麗さならセリエAでも代表でも、ほかにもっとすごい奴がいると割り 切ったのかもしれない。たとえヨーロッパで輝けなくても、俺は普通の一流選 手になるのだという意地が感じられた。  ゲーム終了間際、川口がとうとうオウンゴールで失点していた。森岡のバッ クパスが頭上を越えていったのだが、バックパスが大きすぎるなんてことは常 にあるわけで、それが頭にあれば数歩下がるだけで届く軌道だったろう。この 辺がトルシエに信頼されないところだとつくづく思う。 ---------------------- 「早く引っ越したいからってあせるなんて馬鹿げてるわ、トモの言う通りだわ」 とMが突然俺の意見に同意した。そして「よほどの家じゃない限り PoCo には 住みたくない」という意見も取りいれられ突如 Coquitlam 周辺を彼女はサー チし始めた。そりゃ超ド田舎なにもなしの PoCo よりは、今いる Coquitlam の方がやっぱイイ。日本食屋フジヤはあるしモールはあるし日韓ギリシャレス トランはあるし。ここに住む限り不便はないのだ。  いい物件があってモールの向こうの丘を見に行く。Coquitlam は、俺たちの いるハイウェイ周辺は殺伐としているが、その裏は美しい森の住宅街なのだっ た。断然ナイスじゃん、PoCo に比べて。目指した物件はすでに売れてしまっ ていたが(いい家だった、残念)、これから Coquitlam も視野に入れて行こ うと思うと気持ちが明るくなる。
■ 01/01/30(火) 13:31:26 □ 日本代表の熱風
 11 時に起きてすぐに仕事を開始したのだが、プレスリリースというのは独 特のレトリックがあって難しい。あまりはかどらず。  昨夜眠くなるまでアジアカップ・ウズベキ戦前半を見る。4点目が入った頃 にはもう双方モーティベーションを保てという方が無理だろうと思ったのだが、 それでも日本チームは厳しくプレスしボールを奪いきちんと組み立て攻撃して いく。ああこれはすごいなと思った。選手たちは、『相手が弱いとはいえ』じゃ なくてどんな相手であろうと、トルシエの教えと自分の判断力を最大に発揮し 続けることに、ランナーズハイ的な入り込みを感じているのだろう。たとえか なわぬ強大な敵に負けていても、彼らは動じずに同じことをするだろう。まだ 見ていないが、準決勝以後相手が強かった試合で、彼らは同じことをしたのだ ろう。アメとムチでここまで持ってきたトルシエもえらいし、ドライに「トル シエがどう思うにせよ、俺はここまでできるのだ」と走りつづける選手もえら い。 ----------------------  今日のスイミングでは萌はすばらしいデキで、6〜7回のダイブ中一度も水 を飲まなかった。水に顔をつける瞬間、うわ来る来るという顔をしてきちんと 息を止め準備をしているのがえらい。  3:32:ちょっと冬佳彰氏を読んで寝ようと思いつつ、中編「泥と雪」を読み 出したら止められず最後まで読んでしまった。主人公のボーイを皆が好きになっ ていく過程が実にナチュラルで秀逸。面白かった。話が広がりすぎて「敵は誰 なのか」があいまいになってしまい、アレレと思う部分はあったのだが、これ まで読んだ冬佳彰作品で一番よかった。
■ 01/01/31(水) 16:07:33 □ ダッコの萌
 残り 978 ワード。なんでこんなに遅れているかというと、膨大な MS の統 一用語彙集 58MB を検索するシステムを作り始めてしまったからなのだ。それ に1時間半費やして 20MB 分をどうにか登録し、後悔して仕事に戻って真っ青 中。  締め切り 30 分前に終わる。今回はちょっと質的に不安ですと書くと、でも サカタさんの仕事は評判がいいとマネージャの人が答えてくれた。ありがたや。 ----------------------  仕事の追い込みで萌の世話をまったくできなかったのだが、最近の彼女はな かなか扱いやすくて助かる。機嫌よしのお座り時間もかなりあるし、最近は前 には嫌がっていたダッコもしてくれる。ソファに座ったMが萌をダッコし、萌 がMの肩にアゴを乗せながら TV などを眺めるという案配で、このダッコがM にはうれしくてたまらないらしく大騒ぎしている。よしよし。  発注した T-Time の登録コードが届く。これでテキストでも html でもすべ て T-Time で読める。美しい。青空文庫の主催者がなんと三浦久(nagano.com にエッセイを書いているシンガーソングライター)の大ファンなのだと判明し、 彼のライブレポートを T-Time に流し込んで一気に読んだ。T-Time はプレー ンテキストを世にも美しく表示してくれるからえらいのだが、テキストにちょっ とだけタグを入れてやるとジャンプが簡単に入れられ気持ち良いことに気がつ いた。要は Web ブラウザと同じジャンプなのだが、html じゃないファイルで も文句をいわずに動作するところが実にえらい。こうしてタイトルとジャンプ と奥付けを入れてやれば、なんのテキストだろうと電子ブックの出来上がりで ある。あまりの簡単さに感動してしまいます。

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