【日記】バンクーバーアイランドへの旅


バンクーバーアイランドへの旅
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■.04/08/15(日) 11:20:23 □ オリンピック2日目にして早くも敗退
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 オリンピック日本対イタリー、恐れていた通り放送は差し替えられていた。
4年ごとに味あわされるこのオリンピック脱力感。がっくししながら掃除をし
つつ、Web で文字観戦。

 前半8分ですでに2点を取られ、1-3で後半へ。パラグアhttp://tomosakata.blogspot.comセったらしく後半は猛攻するのだろうが、オリンピック2日目にして早く
も日本のトーナメントは終わったという感が強い。これほど簡単に点を取られ
るとは、このチームはあれほどテストマッチを重ねながら、本当に強い相手と
は戦ったことがなかったのだろうか。シドニーのときよりも相手がだいぶ強い
ことは分かっていたのに「メダル」と言っていたのだから、1次は抜け出せる
という過信が監督にも見るほうにもあったのかもしれない。はーあ。結局1点
を返しただけでおしまい。はーあ。

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■.04/08/16(月) 09:41:48 □ ラクーンとの戦い
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 夜隣家の猫ティガーの絶叫が聞こえ、あ! と飛び出していくと、隣家の前
庭で複数のラクーンにティガーが襲われていた。ラクーンは獲物を追うときは
ぞっとするほどの恐るべきスピードで走るのだと初めて知った。ティガーが無
事逃げたことが分かるまでライトで照らして監視する。ラクーンは煌
々と照らされてもまったく逃げもしない。恐ろしいやつらである。


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■.04/08/17(火) 13:13:33 □ MK日本行き?
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 月末からまた仕事で韓国に行くMKが途中日本で PC パーツを仕込む段取り
だったのだが、「長野に行きたい」といいだした。お前そんな一人で大変だろ
うといったのだが、どうしても行きたい様子なので(なぜだろう?)、日本の
家族に連絡をする。まあ長野駅でピックアップさえしてもらえればそんなに難
しいことはないとは思うが。うちの家族は日本語を話せない人間に慣れている
し。

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 今週 TV Japan で山田太一の「男たちの旅路」(77 年) というドラマをやっ
ていて、なんか1時間15分ものドラマを一度も止めずに見たのは久しぶりだ
というくらい面白い。鶴田浩二/水谷豊/桃井かおりという役者は本当に芸達
者だったのだと改めて知った。鶴田浩二の雄弁と無言のコントラストを見てい
ると、言葉にならない部分は決して通じないカナダ人のコミュニケーションと
俺たち日本の寡黙なシブイ男の旅路とでは、やっぱぜんぜん違うのだと思う。
声を荒げはしても決して大声を出さない。切れてしまう堪忍袋みたいなものは
ハナからなくて、堪忍ドンブリのようなものが心に備わり、そこからチャプチャ
プとおつゆがこぼれるように怒りが発散されていくという感じ。正しくない理
屈を言い、水谷豊らに反発され口ごもる姿ですらも美しい。ああ俺は鶴田浩二
のように生きたい (^-^;。

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■.04/08/19(木) 09:05:02 □ オリンピックは日本すごい
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 カナダ代表のWC予選グアテマラ戦。とうに引退したろうと思っていた愛す
るペスキソリドがまだいたり(あまり効いてなかったが)、スタルテリがボラ
ンチになっていたりと前と構成がずいぶん変わっていたが、前より弱くなって
いた。とにかくあまりにもパスが下手すぎる。つながらないから 20m 以上の
パスは出さないでほしいとすら思った。俺も行ったあのスワンガードスタジア
ムでのホーム戦でありながらいいところなしの0-2負け。これを見に行って
いたらさぞかし情けなかっただろう。

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 オリンピックは日本すごいの一語。これほど調子がいいのは競技の並び順が
得意な順になってるからなのかなと思っていたが、得意科目でもこれほどバリ
バリ取れたことは前代未聞なのでは? もしかしてドーピング検査が厳しくなっ
て、世界的な競技水準が下がってるとか? それともメジャーリーガーと欧州
サッカー選手の活躍などに影響され、日本スポーツ界全体のメンタル力が上がっ
たのか。ともあれすごい。日本国民は熱狂してるだろうなあ。カナダはまだメ
ダル1個のみで、盛り上がれないけど。

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 Mが最近ボランティアであまりにも出ずっぱりなので、彼女が帰ると萌が張
り付いてしまうのだが、会話を聞いてると萌の言葉に唸ってしまう。「Don't
work anymore Mommy, 'cause you are already tired」とか「Oh you're
playing with me now? I thought you were working」 とか。なんちゅう文法
の正しさだと恐れ入る。カナダの子は最初からこういう風に言葉を覚えるのか。
和文英訳ではないから文法の間違いを起こさないのだろうなあ。

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■.04/08/26(木) 09:29:19 □ ラクーンをどやしつける
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 昨夜大雨の中またラクーンがうちのデッキでティガーを襲った。あわてて駆
けつけると4匹全員がデッキの奥まで入り込んでおり、俺の前を通らないと逃
げられない状態で膠着している。まずラクーンたちの注意をこちらに向けてティ
ガーを逃がし、しばらく引き止めてから1匹ずつ脅かしながらラクーンを出す。
母親は特に念入りに脅かし、俺の前を走り抜けるときにほうきでバシバシと背
中を叩いてやると彼女は驚きデッキから転げ落ちていた。あの恐るべき敏捷性
だから痛くもないだろうが、これで当分はビビっていただきたいものである。
明日からうちは旅行で留守だし。心配だわホント。

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■.04/08/27(金) 09:46:04 □ アイランドへの旅
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 この夏唯一のバンクーバーアイランドへの旅。相変わらずの曇天だが、海風
に吹かれ萌は旅を楽しんでいる。このくらいの天候で3日過ごせることを祈ろ
う。

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 シドニー着、Mの旧友Kのアパートにもたちまち到着。2年前の夏に病気見
舞いに来たときには「今週来週の命」と思われていたKが、全快して迎えてく
れた。信じがたいことを可能にする現代医療であります。

 アフリカ時代に同僚だったMとKは国際援助の話で盛り上がる。「またアフ
リカに行きたいわ、トモが興味ないから行けないけど」とMはいう。昔はこん
なときに、日本から出ていけない俺は意気地のない奴だとダウンしていたが、
今は感じ方が違うなあ。俺はその通り、アフリカより日本に興味があるのであ
る。俺は日本をどこよりも面白いと思っているのである。

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 二度目となるバタフライガーデンをたっぷりと楽しんでから、小さなフェリー
で湾を渡ってナナイモ方面へ向かう”ttp://tomosakata.blogspot.comキべてを楽し
んでいる。歌を歌いまくっている。昔メルの生徙のロック教育用に作って効果
ゼロだったロッククラシックCDを持ってきたのだが、ELO の「Telephone
Line」がえらい気に入ったらしい。音楽のテイストは良好だ。

 バンクーバー・アイランドのハイウェイはなぜか路面が非常によくて、流れ
がメインランドより速い。カーブが多いのにファストレーンは 110km で流れ
ている。後ろの乗員に強いGを与えないようにと滑らかにステアリングを切っ
ているだけで面白い。

 ナナイモの手前でタ食。旅先では稀有なことに、うまいレストランを発見で
きた。ハイウェイを走りつつ、駄目だ見つからない、このままでは空腹に泣き
ながら山中を5時間走り続けた飯田・浜松への旅の二の舞だと話していたのだ
が、この旅は順調だ。

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 20:20、暗くなる直前にモーテルに到着。ほんとにビーチのまん前だ。プレ
イグラウンドもある。人々がキャンプファイアをやっている。萌大興奮であり
ます。暑くも寒くもなく今日は本当にいい日であった。明日も雨が降りません
ように。

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■.04/08/28(土) 09:35:34 □ ビーチコーミング
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 目覚めると潮が 1km も引いている。ウヒョー、こりゃすごい。こういうの
は島の反対側の Long Beach だけなのかと思っていたが、島中こうなのか?
カッパと長靴で行くしかなし。
It was a nice and peaceful trip to Vancouver Island. Beach coaming.
 ビーチコーミング第一弾終了。見物は貝とクラゲしかなかったけど、雨も止
まって楽しかった。萌と俺はちょっと疲れたが (^_^;。

 ランチ後に、ビーチから見えた近くのハリボテキャッスルに行ってみるとミ
ニチュアゴルフ場であった。ゴルフなどどうでもいいが海賊船とかいろいろあっ
て楽しそうだと萌を連れて入ると、意外なほどに萌はゴルフを楽しんでいた。
そして夜皆で焚き火でホットドッグを食べ行事はおしまい。夕方は寒くて息が
白くなり、焚き火がありがたかった。萌が楽しんでいてくれるので、誘ってく
れたSHおばさんもうれしそうだ。

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■.04/08/29(日) 11:03:54 □ 軽井沢みたいなところ
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 朝イチでビーチコーミング第二弾を挙行し、荷物をまとめて出発。BRの代
わりにSHが連れとなる。砂の彫刻コンテストを見てプレイグラウンドで遊ん
でからランチへ。海と素晴らしいプレイグラウンドを見てMは、ここに住みた
いわと例によって騒ぎ立てる。
sand sculpture contest
 メシ後 Coomb という所に行った。道中なんか軽井沢浅間ルートみたいな景
色だと思っていると、ほんとに軽井沢みたいなショップの連なりが現れた。み
やげ物屋服屋バンプーグッズ屋などがズラリと軒を並べ、人々がたくさん歩い
ていてリゾート気分。こりゃほんとに軽井沢銀座だ、あの中央の交差点を右に
折れたところにある広場みたいだ、おー和むわいとのんびりする。遅いフェリー
で正解だった。「萌、旅行は楽しいね」「うん、またき(こ)ようか!」など
と話す。旅行中車でかけていた「Telephone Line」の歌詞をMよりもしっかり
覚え、「Goodbye Yellow Brick Road」も気に入ってあの難しいメロディを完
璧に歌い、ロック教育効果も万全です。

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■.04/08/31(火) 12:03:12 □ MK大災難の一日
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 萌は5時頃怖い夢を見て目を覚まして俺たちのベッドルームに来、しばらく
眠れずにいてから「自分のベッドルームにいく」といい、でも一人では行きた
くなくてMを連れていって寝たのだそうだ。なるほどね。しかし一人別室で
目を覚ましても大丈夫だったのだから、もう個室の準備は出来ているんだろう
な。

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 日本(経由でコリア)へ行くMKが昼過ぎに電話、フライトが4時間以上遅
れるという。8時半着の予定。がっちょーん。これだからインターナショナル
フライトは嫌なのだ。とりあえず情報をゲットするより方法はないので、最悪
22:58 のスカイライナーに乗れれば上野のホテルにつけると調べ、それを伝え
る。JALもこういうときはトランスポートか宿泊施設を用意するといってい
るので、空港のベンチで寝るような最悪の事態にはならないだろう。ふー。

 20:30 ついにキャンセルされてしまった。一大事。とりあえず今夜の宿を
キャンセル。電話に出たのはぞんざいなオヤジでキャンセル料のことなどな
にも言わず、なんかバッサリ徴収されそうだなあと不安な感じであった。

 と思ったらSHから結局飛んでいるとの知らせがあり、あわてて JAL の
web で確認して宿にもう一度電話。はー、なんてこった。

 と思ったら11時半に再度MKから結局飛ばず、リッチモンドのホテルに収
容されたとの知らせがあり、もうアウト。宿代はJALにカバーしてもらうし
かない。はー、なんてこった。空港でのJALの対応は最悪だったらしい。国
の看板の評判が落ちている。

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■.04/09/02(木) 10:14:22 □ MKやっと飛ぶ
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 昨日もMKは空港で足止め。そして今日朝イチで電話があり、最終的に JAL
がエアカナダをチャーターしたらしい。ふー、あとは無事に飛んでくれと祈る
のみ。

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 こないだウクレレを買ったNRさんに、習いたいという曲のコード表だけ作っ
て渡しておいたのだが、なんと「超はまってるんですよ」と1週間でそれをほ
ぼ弾けるようになっていた。ウクレレは簡単だとはいえ対面指導もないのにど
のコードもそれなりの指使いで押さえられるようになっているのだからたいし
たもので、見ていると音感がかなり優れており、正しいコードを耳で探りなが
ら弾いているのが分かる。さすが元幼稚園の先生でピアノを習得していると違
うのだなあと感じた。指使いが間違っていた部分を直して出来上がり。あとは
自分が気持ちよく弾けるようになるまで、ただただ弾いていればよいのみであ
ります。

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■.04/09/03(金) 09:25:11 □ 今年は涼しいPNE
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 マイクはどうにかこうにか長野に到着したとの知らせ。今日は毎年お楽しみ
の PNE。天気が悪かったのだがやってきてみると雨さえ降らなきゃ文句ないわ
けで、客が例年の 1/3 という感じで快適である。萌は去年怖くて乗れなかっ
たライドを次々と制覇していく。よかったよかった。4つのライドを瞬時に済
ませてからアニマルエリアへ。干し草の牧場でたっぷり遊ぶ。

 しかし去年の記憶があまりにも鮮明で、あれから一年たっているとは信じが
たい。年を取るとはこういうことなのだろうなあ。萌のことだけが生活の中の
変化で、気がつくと一年が過ぎているという感じ。まったく信じられん。ほん
の2月くらい前のことのような気がする。萌自身の去年の記憶も超鮮明なのだ。

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 涼しいと体はラクなのだがもう一つお祭り気分が気持ちが燃え上がらず、あ
らかた楽しみ尽くしたなというところで5時頃早々と帰ってきてしまった。夏
が残っていたら帰りたくないのだが、今の気候じゃ寒くなっちゃうしな。

 帰って日本に電話。ようやくたどりついたMKはさすがに疲れてるようで口
数少なかったが、まず問題なくいい時間を過ごしている模様。ほっ。

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■.04/09/04(土) 12:27:30 □ カナダのWC予選はすでに絶望的
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 朝イチで麻衣子さんからMK日本滞在記と写真が届く。それがとてもナイス
な内容だったので、即効で訳してM・BR・SHに写真と共に送ってあげた。
道中のさまざまなトラブルと出費に見合うかは分からんが―――彼が食べ物好
きならお肉一発でペイするのだが、そうではないので―――、うちの家族はお
客を本当に喜んでいるようだ。

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 夕方WC予選ホンジュラス戦があって、カナダはあれほど拒否されていた唯
一の欧州メジャー選手・FWラジンスキ(エバートン)をどうやってかついに
召集して、ホンジュラスをガンガンと攻めていた。あのつながらなかったパス
もさすがに前回よりはるかに良化した。―――というかとにかく個人プレスを
ガンガンにかけてボールを奪い、精度など度外視でできるだけ早くボールを前
線に送り込んで相手DFの破綻を狙うという感じのサッカーをやっていた。前
みたいにどうやっても相手に劣るよりは、圧力だけでも上回れればよしという
感じか。そんなサッカーだからボールは奪えるのだが、どうしても精度が足り
ずフィニッシュにつながらない。ラジンスキもさすがにボールを持つと仕事を
しそうなムードはあるが、それをお膳立てするのが左ウィングに入ったこれま
たガンガンいって破綻を狙うのみのデロザリオなので、なかなかいいボールは
届いていなかった。

 結局破綻を待つ攻撃が実ったというか、コーナーから巨鯨DFデヴォスがヘッ
ドで押し込み念願のゴール。ところが相手にペナルティを与えてしまい追いつ
かれる。残り5分もうあきらめたかと思ったがまたも破綻した相手DFのクリアミ
スを強引に拾って押し込み再度勝ち越し! やっ・た! ―――と思ったらそ
れがファウルを取られてしまい万事休すだった。

 解説のカナダの神様フォレストは、その前の疑惑のPK判定もあって「触っ
てない! レフはホンジュラスをひいきしている!」ととてつもなく憤ってい
たが、あのシーンはたとえ当たっていてもイーブンボールを争った足同士の接
触なのだから、あれで攻撃側がファウルを取られることはあり得ない、レフが
下手だと言うべきだった。カナダサッカー放送がいつも負けるたびに「フェア
じゃなかったアンフェアだ」とばかりいって成熟しないのは、いつもこういう
コメンタリーだからなのである。ともあれ、これで2次を突破して最終予選に
進むのは難しくなったらしい。とほほ。



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